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節税しながら長期運用できる! つみたてNISAとiDeCoの違いとは?
新型コロナが発生して以降、投資を開始する個人投資家が急増した。特定口座での投資はもちろん、長期での資産形成を考えているのであれば、非課税での運用ができる「つみたてNISA」や「iDeCo」も選択肢になるだろう。では、つみたてNISAとiDeCoにはどのような違いがあるのだろうか。それぞれの特徴を解説する。
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●運用を楽しみながら投資資金を積立られる「つみたてNISA」
つみたてNISAは、投資信託から得た譲渡益および分配金が一定分非課税になる制度である。対象ファンドは金融庁が選定しており、4月1日現在、インデックスファンドを中心に181本が採用されている。
非課税になる期間は20年で、新規資金による投資は2042年まで可能だ。投資した資金は、非課税期間中でも引き出すことができる。投資できる金額は毎年40万円まで、最長20年で800万円となっている。なお、つみたてNISAでは信託報酬がかかる。信託報酬は、投資信託の運用に必要な手数料だ。金額はファンドにより異なるため、事前に確認することが重要である。
●老後資金の形成を目指す「iDeCo」
iDeCoでは、定期預金や保険商品・投資信託が、運用商品として選定されている。リスクをできるだけ抑えたい人は、元本確保型の定期預金や保険商品を選ぶとよいだろう。iDeCoは確定拠出型年金のため、60歳になるまで非課税での運用ができる。ただし、60歳になるまでは原則として、拠出した資金の引き出しができない点には注意が必要だ。
iDeCoでは、運用益が非課税になるだけでなく、掛け金の所得控除も受けられる。また、年金受取時には公的年金等控除もしくは、退職所得控除もあるなど、節税効果が高い点が特徴だ。なお、掛け金の上限は、加入者の職業により毎月1.2~6.8万円となっている。
●運用方針にあった制度を選ぼう
つみたてNISAは、投資できるファンドの種類が多い。また、利益を確定したい場合や資金が必要になった場合には解約できるといった自由度がある。一方、iDeCoは元本確保型商品がラインアップされていたり節税効果が高かったりと、将来に向けた資産形成を目指す側面が強い。
非課税制度を十分に活用するには、どういった資金で何を目的とした投資をするかをよく確認し、自分に合った制度を選ぶことが重要だろう。(記事:yamamoto・記事一覧を見る)
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