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家庭学習の力 今、全国学力ランキング1位 秋田県に学ぶ
「家庭での学習には限界がある。」「今必要な学習がきちんと出来ているのか、分からない。」長期休みや突然の休校で、家庭で継続的な学習をさせざるを得なくなった時、その手法や内容に戸惑う家庭は少なくはない。
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一方で、文部科学省が年に1度行う全国学力テストで毎年上位にランクインしている秋田県は、全国に先駆け、家庭学習重視の指導をしてきたパイオニアである。今回は、秋田県で家庭学習がどの様にして行われてきたのかを紹介する。
■結果を出している家庭学習法とは
教育界では広く認知されてきてはいるが、秋田県に代表される「家庭学習ノート」の功績は大きい。このノートをどう用いるのかは至ってシンプルで、1日1ページ、児童が自由にテーマを決め学習する。
例えば漢字や計算、また興味関心を持った内容を調べてノートにまとめ、自身でしっかりと学習すれば良いのだ。毎日繰り返すことで、自ら物事を選択し、実行して、様々な問題を解決していく能力を育む。そしてこれこそが、21世紀型能力である、思考力や実践力を育成するトレーニングとなっているのだ。
■「家庭学習ノート」を始めてみる
実際にこの家庭学習ノートを、日々のホームワークとして取り入れている学校・団体も多い。しかし、学校等で導入していなければ出来ない訳ではなく、むしろ、長期休校などを利用して、親子でこの「家庭学習ノート」に取り組んでみてはどうだろうか。
ノートの使い方は前述した通りだが、もし学習テーマに迷うことがあれば、家庭学習のアイディアを集めているサイトをいくつか覗いてみよう。始め方が分からない場合は、様々なサイトを参考に、ノートを作るヒントを得れば良い。
■親はどう関われば良いのか
もう1つ、忘れてはならないことは、親の関わりが非常に重要な役割を果たすということだ。秋田県の家庭学習についてインターネットで検索すると、保護者に向けた「児童との関わり」を促す記事や手紙がいくつも掲載されている。また、同県のある小学校がホームページ上に掲載している「家庭学習の手引き」には、学年別に目標、事前準備、学習内容、事後振り返りなど、子供にも保護者にも分かりやすく、取り組みの手順が記されている。
ここでは、家庭での学習を習慣化させ、更にその際のポイントとして具体的に、丸付けをする、褒める、見守る、子供の興味関心に寄り添う等、保護者の関わりを上位に位置付けている。
■大切な「早寝早起き朝ごはん」
秋田県などの学力が高い地域では、早寝早起きをし、朝ごはんをしっかり食べる子供の比率が全国平均よりも高い。睡眠や食事、こういった生活習慣が乱れると、学習意欲だけではなく、何かに取り組もうとする子供の「やる気」低下の引き起こす要因となることが分かってきている。
子育てをするにあたり十重に承知していることではあるが、やはり、しっかりとした生活習慣を身につけさせることは、何においても大切であると言うことが改めて分かる。
学校や塾など外の大人に学ぶ機会はこれからもたくさんある。しかし、限りある家庭での親子時間は「子供と共に」様々なことを学ぶことが出来る、特別な時間ではないだろうか。机上学習に留まらないそれは、学ぶ楽しみや喜びを身体の隅々まで行き渡らせ、子供達の活力源となっていくであろうことは、間違いない。(記事:板垣祥代・記事一覧を見る)
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