国際帝石、LIFULL、石川製など/本日の注目個別銘柄

2020年4月21日 16:52

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記事提供元:フィスコ


<1605> 国際帝石 629.7 -5.3続落。前日のNY原油相場では、期近5月物が一時マイナス40.32ドルまで暴落し、異例のマイナス水準に達した。貯蔵コストなどを意識した投げ売りが殺到したもよう。東京市場においても、原油関連株にはネガティブなインパクトにつながった。ただ、5月物は本日で取引を終えることになり、中心限月となる6月物は、大幅続落とはなっているが終値は20.43ドルと、5月物ほどのドラスティックな動きにはなっていない。

<3796> いい生活 426 +27急反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の0.85億円から1.23億円に増額、主に受託開発・導入支援サービス等の一時的な売上が想定よりも好調に推移したほか、業務効率化推進の効果なども表面化したもよう。また、3月の月次動向も発表しているが、3月のクラウドソリューション事業の売上高は前年同月比プラスに転じるなど、底堅い推移が続いている。

<6698> ViSCOTEC 1038 +150ストップ高。前日に業績予想の修正を発表、売上高は従来比下振れも、営業利益は3.6億円から4.6億円に上方修正した。一案件当たりの販売単価上昇で売上総利益率が向上したほか、テーマの精査による開発効率化など経費抑制も奏効した。第3四半期までは5割超の大幅減益であったことから、想定外の上方修正とも捉えられる。また、未定としていた期末配当金は前の期と同水準の6.25円としており、安心感にもつながる。

<7192> 日本モーゲジS 1611 +73大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の12.0億円から14.8億円に増額修正、新規住宅取得者の住宅ローン需要が堅調な動きとなっているなか、新規開設店舗における営業効果などで、融資実行件数が好調に推移したもよう。第3四半期まで3割超の大幅増益となっており、業績上振れにサプライズは乏しいものの、相対的な買い安心感が強まる状況のようだ。

<4384> ラクスル 2344 +22続伸。クレディ・スイス証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を3200円としている。印刷事業を中心に中期的には収益・利益拡大が続くとみられ、運送事業のSaaS型ビジネスの貢献によるアップサイドポテンシャルも期待できると考えているもよう。こうしたなか、SaaS系を中心とした成長企業と比較して、株価は割安な印象があるとみている。

<9202> ANA 2475.0 -8.0一時2508.5円まで上昇。前日に業績予想の下方修正を発表、営業益は従来予想の1400億円から600億円に大幅に減額。新型コロナウイルス感染拡大に伴う、世界各国の入国制限や日本国内における移動自粛などの影響から、とりわけ3月に入って需要が急減した。新年度業績への不透明感なども残すが、旅客需要の減少に伴う大幅な修正は避けられないとみられていたことから、目先のあく抜け材料と捉える向きもあった。

<2120> LIFULL 322  -20大幅反落。前日に20年9月期業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の65.2億円から9.8億円、前期比76.2%の大幅減益となる見通し。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、住まい探しの自粛や需要減少、不動産事業者の事業活動一時停止に伴う広告出稿の抑制など、複数の事業に影響が出た。また、事業者支援や市場の下支えを優先的に行っていることで、収益拡大計画にも遅れが生じているようだ。

<6208> 石川製 1584 +137一時ストップ高。後場に入って上げ幅を広げる動きとなっている。北朝鮮の金委員長が、12日に手術を受けた後、重体になっているとの報道が伝わっている。北朝鮮の体制が不安定化するとの見方も強まり、有事リスクを意識する動きが先行する格好のようだ。防衛関連の中心銘柄として短期資金中心に思惑物色が向かう形に。豊和工業<6203>や東京計器<7721>など関連の材料株にも買いが集まってきている。

<3683> サイバリンクス 1211 +105急伸。総務省が20日の有識者会議で、企業間でやりとりする請求書などの電子書類が本物だと証明する民間の認定制度の運用を2022年度から始める計画を明らかにしたと、時事通信が報じている。今回議論されるのは「eシール」と呼ばれ、企業が電子書類を作成したことを証明する社印の電子版だという。タイムスタンプサービス関連として、買いが集まっているようだ。《US》

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