外出自粛による子どものストレス 軽減する方法はなんとアイスを買うこと

2020年4月21日 19:22

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 新型コロナウイルスの蔓延により、学校が休校になった上に外出すらもままならない状況になってしまった。家にいる子どもがストレスを抱えていないか心配になる親も多いのではないだろうか。そんなときに有効なのが、冷凍庫いっぱいにアイスクリームを買うという方法だ。実は子どもだけではなく親の子育てストレスの軽減にも繋がると考えられている。

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■外出自粛の不安とストレス

 友だちと会うことができなかったり、外で存分に遊ぶことができなかったりするのは、多くの子どもにとってはストレスとなるだろう。いつ日常に戻れるかわからない状況は大人であっても不安になる。大人の不安を敏感に感じ取り、子どもはさらにストレスを溜めてしまうという悪循環だ。

■アイスクリーム療法とは

 そんな中、精神科医の田中茂樹さんが提唱するアイスクリーム療法というものを行ってみてはどうだろうか。詳しくは著書「子どもを信じること」(大隅書店)にあるが、冷凍庫いっぱいに色々な種類のアイスを買い、好きな時に好きなだけ食べて良いというルールにするというものだ。

 そんなことをしたら子どもは食べ過ぎて健康を損なうのでは、という不安が浮かぶだろう。確かに喜んだ子どもは食べ過ぎてしまうこともあるかもしれない。しかし、子どもは本能的に自分で適量を理解し、自然と調節するようになる。むしろ大人の方が食べ過ぎてしまわないか心配した方が良い。

■アイスを買う目的とは

 この療法の目的とはシンプルに子どもにとって家庭がくつろげる空間でいられるようにするためだ。自分が好きなようにしても怒られないセーフティーゾーンを設けられたことで、その間、子どもは心を解放することができる。

 そして親にとっても良い効果が期待できる。アイスを食べたせいで夕飯が入らなかったり、1日に何個も食べている様子をみると小言を言いたくなるだろう。しかしそれをぐっと堪えて子どもが楽しんでいることを受け入れることで、子育てから一時解放されるのだ。堅苦しいことを抜きにして、ただ楽しいだけの時間を子どもと過ごせることはとても貴重なことだ。

 アイスクリーム療法を取り入れ、親にとっても子どもにとってもくつろげる家庭づくりを試してみてはどうだろうか。(記事:双風サキ・記事一覧を見る

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