現代数学で最重要の難問「ABC予想」の証明、査読終了し専門誌に論文掲載へ

2020年4月3日 20:48

印刷

記事提供元:スラド

 2012年、京都大学の望月新一教授が数学上の難問とされるABC予想を証明したことを明らかにした(過去記事)。この論文は2017年に査読を通過したとの報道があったが、ついにこの論文の査読が完了し、論文誌「Publications of the Research Institute for Mathematical Sciences(PRISM)」に掲載されるという(毎日新聞朝日新聞NHK)。

 この論文は従来の数学の概念とは異なる概念を採用し、かつ600ページ以上の分量であったことから査読には約8年がかかったという。なお、この論文を理解できた数学者は世界で十数人しかいないとも言われているそうだ。

 なお、望月教授は同論文誌の編集委員長だが、今回の査読には関与せず、特別編集委員会を設置して論文を審査したという。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 数学

 関連ストーリー:
著名な数学者がリーマン予想を証明か? 2018年09月27日
ABC予想を証明した論文、査読を通過 2017年12月18日
ケプラー予想の証明が完了 2014年08月15日
「双子素数予想」の証明につながるかもしれない論文が投稿される 2013年05月23日
難問「ABC予想」解明か 2012年09月19日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事