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■SARSとMERSの知見に惑わされ検査を絞ってしまった?
日本の政府専門家委員会の発表を見ていくと、当初は「国民が危機感を持たないように」誘導しているように見える。国民が極端に新型コロナを恐れないようにしたかったのであろう。以前、「SARSとMERSは症状が出てから感染力を持つようになる」と言われていいたため、新型コロナウイルス感染拡大の初期段階では、【「症状が出た者」を追えば「感染拡大が防げる」】と考えたのではないか?そのためPCR検査を制限する方策を実施しているのであろう。
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それは、無用にPCR検査を求める人々が増え、病院に押しかけて「医療崩壊」を起こすことを警戒したからであろう。しかし、パニックを起こさないためと言っても、国民の無知に付け込んだ「ウソ」を言うのは許容できない。現在では、WHOも「ともかく検査」と言って奨めている。それは、データがなければ「市中感染の実態」を掴めないので、先々の正確な方策が打てない事態を招くからである。
現在、日本も「ロックダウン(都市封鎖)」の必要性を検討しなければならない状態になっても、感染者の実数は掴めず、政府の「自粛要請」などのタイミングも遅れている。また、若者を始めとして国民全体の危機感の欠如も、データを示すことが出来ないために行政の長による自粛要請も説得力に欠けることとなっている。
日本の対策である、クラスターを追いかけることでオーバーシュート(感染爆発)を避けられると考えるのは、新型コロナウイルスでは通用しないのではないか。「SARSとMERSの知見に惑わされ検査を絞ってしまった」ことを認め、それを訂正して早く検査を拡大することも検討が必要だろう。感染者の実体を掴んで「トリアージ」を行い、感染者の中で「無症状者・軽症者」の自宅待機などの隔離を進めないと、オーバーシュートは止められないのではないか。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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