イオン初の再エネ100%店舗、大阪府藤井寺市と大阪市福島区に

2020年3月24日 17:59

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再エネ100%店舗となるイオン藤井寺ショッピングセンター(イオン発表資料より)

再エネ100%店舗となるイオン藤井寺ショッピングセンター(イオン発表資料より)[写真拡大]

 イオンモールが運営する大阪府藤井寺市岡のイオン藤井寺ショッピングセンターと、イオンリテールが大阪市福島区海老江に28日オープンさせるイオンスタイル海老江の2店舗が、使用電力のすべてを再生可能エネルギーでまかなうことになった。再エネ100%の店舗はイオングループで初めて。

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 イオン藤井寺ショッピングセンターは前身のイオンモール藤井寺を建て替え、2019年9月にオープンさせた店舗で、総賃貸面積約1万5,000平方メートル。スーパーのイオンフードスタイル藤井寺店を核に、65の専門店が入居している。

 屋上に設置した太陽光発電設備で一般家庭約30世帯分の年間使用量に相当する電力を作り、施設内で利用するほか、施設内外の各種設備を遠隔操作して省エネを推進、電力使用量の削減に努める。それでも不足した電力は関西電力が提供する「再エネECOプラン」で再エネ由来のものを調達してまかなう。

 イオンスタイル海老江は28日にグランドオープンを予定している。イオンスタイル直営店を核に23の専門店が入居し、売り場面積約4,000平方メートル。阪神電鉄本線や大阪メトロ千日前線、JR東西線の駅が集中する一角にある。

 関西電力の再エネECOプランで再エネ由来の電力を調達するのに加え、スーパーとしては世界初となるAI(人工知能)を活用した空調エネルギー削減システムを備える。このシステムはイオンリテールが神戸大学、関西電力などと共同で開発したもので、センサーで人の流れや温度、湿度、二酸化炭素濃度などを感知し、最適な空調制御をする。

 イオングループは2018年、脱炭素ビジョン2050を策定、2050年までに店舗で排出する二酸化炭素など温室効果ガスをゼロにする目標を打ち出した。日本の大手小売企業として初めて、国際社会の再エネ転換を推進する国際イニシアティブ「RE100」に参加している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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