関連記事
Google収集データを警察が活用、犯罪現場近くを何度か通り過ぎただけで疑われる 米で
Anonymous Coward曰く、
米国の法執行機関が、犯罪捜査のためGoogleに対し利用者の位置情報を要求するケースが増えていることはすでに報じられている。手順としてはまずGoogleは匿名化された情報を警察などに提供し、警察などはこのデータを元に怪しい人物を絞り込んだ上でその詳細な個人情報を要求する、という流れになっているそうだが、これによって単に事件発生現場の近くを何度か通り過ぎただけの人物の個人情報を警察が要求する、といったトラブルが発生しているという(Engadget日本版、The Verge)。
このトラブルに巻き込まれたのは、米フロリダ州在住の男性。この男性はとある窃盗事件が発生した日に、その現場近くをたまたま3度ほど通過していたという。男性は現場近くに住んでおり、そのため現場近くを日常的に通っていたそうだが、警察は単にこの位置情報データのみからこの男性が事件に関係あるのではないかと疑い、その個人情報の提供をGoogleに対して求めたという。Googleはこれに対し、男性に警察が個人情報を要求していることを通知し、7日以内に裁判所で対応を行わない限り提供を行うとの通知を行なったそうだ。
この男性は身に覚えがなく、またそのまま警察に行ったら逮捕されてしまうと危機感を持ち、弁護士を雇って対応を行なった。また、弁護士がその日の男性の行動について警察に示したところ、警察はGoogleに対する個人情報の要求を取り下げたという。
スラドのコメントを読む | ITセクション | 犯罪 | Google | アメリカ合衆国 | プライバシ
関連ストーリー:
南オーストラリア州公衆衛生局、新型コロナウイルス感染者の移動経路を確認するため携帯電話追跡システムを活用 2020年02月11日
Tカード利用者の個人情報、令状なしで捜査当局に提供されていた 2019年01月21日
銀行強盗を解決するためGoogleに犯行現場周囲のユーザー情報を求めた 2019年09月05日
米国法執行機関によるGoogleへの位置情報開示請求が大幅に増えている 2019年04月19日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク