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小説『騙し絵の牙』映画化 大泉洋の主演を見据えて描かれた異色の文芸作品
塩田武士による小説『騙し絵の牙』が、主演に大泉洋を迎え実写映画化。2020年6月19日(金)に全国公開される。
『騙し絵の牙』は、塩田武士が"出版界"の光と闇に焦点を当て、4年に渡る取材を経て執筆した社会派ミステリー小説。「2018年本屋大賞」にノミネートされ話題を呼んだだけでなく、小説発案当初から映像化や大泉洋主演のキャスティングまで視野に入れて描かれた、異色の文芸作品だ。
■大泉洋が“廃刊寸前”雑誌の変わり者編集長に
速水輝也(大泉洋)
『騙し絵の牙』の主人公・速水輝也は、大手出版社の雑誌「トリニティ」の“変わり者”編集長。一見頼りない、誰にでも愛される“人たらし”な男だが、その笑顔の裏に深い陰を持つ二面性のある男だ。実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を持つ。会社の不況によって、“廃刊寸前”の窮地に立たされることになる速水は、生き残りをかけた“大逆転”の奇策を練ることになる。
■ヒロインに松岡茉優、冷徹な専務を佐藤浩市
高野恵(松岡茉優)
志のある文芸誌編集者だったが、不本意にも速水の部下になってしまう。速水の策略に巻き込まれ、ふり回されながらも強い信念を貫き成長していく。物語のヒロインである高野恵を演じるのは、『万引き家族』に出演した松岡茉優。
東松(佐藤浩市)
出版不況に加えて創業一族の社長が急逝。そんな出版社の次期社長候補で、冷徹な専務。傾きかけた会社を立て直すべく、次期社長候補のライバルたちを蹴落として改革を断行する容赦ない男。東松を、映画『64 -ロクヨ ン- 前編』の佐藤浩市が熱演する。
■クセモノ揃いの登場人物もチェック!
『騙し絵の牙』では、メインキャラクターを取り巻く、“クセモノ”揃いの登場人物にも注目。こちらには、今を時めく人気俳優から、ベテラン俳優まで、多彩な顔ぶれが揃う。
ミステリアスでカリスマ性のある新人デビュー作家・矢代聖…宮沢氷魚
矢代とともに 速水率いる「トリニティ」を盛り上げる超人気ファッションモデル城島咲…池田エライザ
亡くなった「薫風社」社長の息子・伊庭惟高…中村倫也
惟高の後見人で保守派の常務・ 宮藤和生…佐野史郎
伝統ある薫風社の文芸誌「小説薫風」編集長であり、速水と敵対する江波百合子…木村佳乃
江波の忠実な部下である編集者・三村洋一…和田 聰宏
編集長の速水を疎ましく思う「トリニティ」副編集長・柴崎真一…坪倉由幸
改革派の専務・東松と手を取る大手外資ファンド代表の郡司一…斎藤工
ヒロイン・高野の父で、小さな書店の店主・高野民生…塚本晋也
高野が接触する謎の 男…リリー・フランキー
速水のよき相談相手であり、お茶の間でも人気の文芸評論家・久谷ありさ…小林聡美
速水の前に立ちふさがる文学界の大御所作家・二階堂大作…國村隼
■映像化&キャスティングも見据えたプロジェクト
物語のプロット作りは、塩田武士、出版社、芸能事務所、そして大泉洋を交えて2013年より開始された。塩田武士は大泉洋の出演する映像作品や資料だけでなく、本人との実際の会話などから大泉洋という人間を徹底的に分析。口調からモノマネまで忠実に作品に落とし込んだという。さらに「大泉洋が繰り出す明るい笑顔が、読後に異なる意味を含んだ笑顔に映るようにみせたい」という趣旨から、『騙し絵の牙』というタイトルが誕生した。
■監督に『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八
『騙し絵の牙』の監督を務めるのは、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞及び最優秀監督賞を受賞した吉田大八。『天空の蜂』の楠野一 郎と共に、監督自ら脚本も手掛ける。
■『騙し絵の牙』あらすじ
大手出版社「薫風社」に激震走る。かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝してしまったのだ。そこで次期社長を巡った権力争いが勃発。専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに陥る。
会社のお荷物雑誌である「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされていく。…がしかし、 この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。嘘、裏切り、リーク、告発。クセモノ 揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野(松岡茉優)を巻き込んだ速水の生き残りを賭けた“大逆転”の奇策とはいったい?
■作品詳細
映画『騙し絵の牙』
公開日:2020年6月19日(金)全国ロードショー
原作:塩田武士『騙し絵の牙』(KADOKAWA)
出演:大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、坪倉由幸、和田聰宏、石橋けい、森優作、後藤剛範、中野英樹、赤間麻里子、山本學、佐野史郎、リリー・フランキー、塚本晋也、國村隼、木村佳乃、小林聡美、佐藤浩市
配給:松竹
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