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2019年に報告された脆弱性が最も多い製品はAndroid
VPN比較サイトTheBestVPNの集計によると、2019年に報告された脆弱性が最も多い製品はAndroidだったそうだ(リポート、 9to5Googleの記事)。
データは米国立標準技術研究所(NIST)のNational Vulnerability Database(NVD)から抽出したもので、2019年に報告されたAndroidの脆弱性は414件。Debian Linuxが360件、Windows Server 2016とWindows 10が357件で続く。1999年~2019年の通算ではDebian Linux(3,067件)が最も多く、Android(2,563件)とLinuxカーネル(2,357件)、Mac OS X(2,212件)が続いている。
一方、ベンダー別で2019年に最も多くの脆弱性が報告されたのはMicrosoft(668件)で、Google(609件)とOracle(489件)、Adobe(441件)が続く。1999年~2019年の通算でも1位はMicrosoft(6,814件)で、2位以下はOracle(6,115件)、IBM(4,679件)、Google(4,572件)の順となっている。1999年~2019年のデータでCVSSスコアの加重平均が最も高かったのはAdobe Flash Player(9.4)。以下、Adobe Acrobat(9.2)、Microsoft Office(9.1)、Adobe Acrobat Reader(8.9)の順になっている。
なお、英消費者保護団体Which?によると、Androidで2019年にセキュリティ更新が提供されたのはAndroid 7.0 Nougat以降のみだったという。昨年5月にGoogleが発表したAndroidプラットフォームバージョン別データでAndroid 2.3.x Gingerbread~Android 6.0 Marshmallowが合計42.10%を占めていることから、10億台以上の脆弱性が放置されたままだと指摘している(Which?の記事)。
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