新型コロナ対策の休校要請受け、通信教育や電子書籍の無料提供続々

2020年3月3日 07:12

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休校中の児童らに無償提供される通信教育の教材(画像:小学館集英社プロダクションの発表資料より)

休校中の児童らに無償提供される通信教育の教材(画像:小学館集英社プロダクションの発表資料より)[写真拡大]

 新型コロナウイルス感染防止のため、政府が全国の小中高校に臨時休校を要請したことを受け、通信教育や電子図書を手がける会社の間で、児童・生徒を対象にした無料サービスを実施する動きが広がっている。学校が休みになったうえイベントなども中止となるなか、休みの間、子供たちに有意義な日々を送ってもらおうとの企画で、各社では「自宅で長時間過ごさなければならない子供たちに活用してほしい」などとしている。

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 通信教育サービスの「まなびwith」を手がける小学館集英社プロダクション(東京都千代田区)は2日、小学1年生から6年生を対象にした2019年度3月号の教材をWeb上で公開した。

 教材は国語・算数のワークブックと解答・解説で、学年の総復習ができる。PDFファイルをダウンロードしたうえでプリントアウトするほか、パソコンやスマートフォンの画面を見ながらノートに解答するというスタイルで勉強できる。期間は31日まで。

 また、3歳から小学校6年生までの希望者には、2019年度4月号から2月号のなかから好きな1冊を無料でプレゼントする。申し込みは専用ウェブフォーム(https://questant.jp/q/manabi-with)へ。先着順。

 このほか、オンライン学習サービス「スタディサプリ」を展開するリクルートマーケティングパートナーズ(東京都品川区)は、児童・生徒に授業動画を配信したり、連絡や指示をしたりできるサービスを全国の自治体や高校に提供する。期間は4月30日まで。

 無償提供するのは、高校が100校、小・中学校向けが20自治体までで、学校または自治体単位で同社に申請する。問い合わせは「スタディサプリ」(https://studysapuri.jp/info/inquiry/teacher/)へ。

 電子書籍サービスでは、ブックウォーカー(東京都千代田区)が2日、「総合電子書籍ストアBOOK☆WALKER」で児童書207冊を無料公開した。KADOKAWAの児童向け小説「角川つばさ文庫」の作品や角川まんが学習シリーズなどを、4月5日まで無料で読むことができる。

 このほか、集英社は同社の電子書籍サイト「ゼブラック」と漫画アプリ「少年ジャンプ+」で、今年発行した「週刊少年ジャンプ」1号から13号の無料公開を始めた。

 休校中の児童・生徒の過ごし方が課題として指摘されるなか、今後、同様のサービスが広がっていきそうだ。

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