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ホンダ・ステップワゴン改良 目玉は『ステップワゴン スパーダ』HVか?
STEP WGN e:HEV SPADA G・EX Honda SENSING(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]
パッケージングに関しては、これ以上なにを改善したらよいのか?と思わせるほどの出来具合になっているのがミニバンの世界だ。このほど、ホンダ・新型ステップワゴンは『ステップワゴン スパーダ』にHVを追加して、「売れ筋」を強化してきている(1月9日発売)。「わくわくゲート」と称してバックドアからも容易に人が乗降できるようにした5代目ステップワゴンは、2015年4月にモデルチェンジをしている。
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今回のマイナーチェンジでは、「ステップワゴン スパーダ」にi-MMD「スポーツハイブリッド」仕様を追加しているのだが、これはスポーツタイプと言える「スパーダ」に人気が集中しているためでもある。人気車種の「売れ筋」強化の施策と言えるだろう。
i-MMD「スポーツハイブリッド」とは、『アコード』と『オデッセイ』に搭載している2モーター方式だ。ホンダは、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」と称している。
ホンダのハイブリッド方式は、トヨタの、『発進はEV、徐々にエンジンのトルクと協調して、80km/h程度に達するとエンジン直結で巡行する』方式ではなく、発進から80km/h程度までは100%EV走行、その間エンジンは発電のみで、80km/h程度に達するとクラッチで切り替えて100%エンジン走行とし、燃費を向上させるものだ。
しかしホンダでは、『2.0 L アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジン』を採用しているのだが、どうしてもトヨタ方式には燃費性能で届かないのが現実だ。それでも年々改良されており、EV走行の比率が大きくなればトヨタ方式に勝てるとホンダはみている。一方、既にトヨタ方式は特許を公開しており、スバルなどが採用している。
今回モデルチェンジされるスポーティバージョン「スパーダ」は、エクステリアのグリルなども刷新しており、新鮮味を出している。バックドア「わくわくゲート」はそのままに、日本国内では最も使いやすいサイズになっているパッケージングで、これ以上の大幅な工夫の余地があるとは思えないほどよくできている。
実用面で評価すれば、「ステップワゴン スパーダ」の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、日本のクルマ文化の一つの頂点であろうと思われる。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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