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高(好)営業利益率企業が教えてくれること
TKPが群馬エリアに初出店となる「リージャス高崎アクロスキューブセンター」の内観イメージ。(画像: ティーケーピーの発表資料より)[写真拡大]
ティーケーピー(TKP)の売上高営業利益率(営業利益率)には、時流を感じた。前2019年2月期で12%強。今期計画も14.2%。時価総額1000億円超の企業にあっては、文字通り「屈指」である。
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07年に創業。遊休、ないしは稼働率の低い不動産案件を借り上げリニューアルし、「貸会議室」「貸宴会場」として展開を図ってきた。シェアリングエコノミーの走り的存在とも言える。
案件数は前期末で20件増の計2137室。顧客は法人が主体。こんなデータが確認できる。「年間利用社、約3万3700社」「売上高で上位2500社の利用率、約75%」「既存顧客売上高比率、約85%」「リピート率、約85%」。
人材不足の深刻化が指摘されている。企業は人「財」育成の研修に力を入れざるをえない。が、研修所を整備した企業は決して多くない。それが貸会議室の需要に反映される。また「働き方改革」もフォローの風となっている。
国内の出店攻勢に依然として意欲を示しながら、海外侵攻にも積極的。例えば台湾では現在の14拠点を25年までに50拠点に拡大する方針を明らかにしている。
そんなTKPの本校作成中(以下、同じ)の時価は4000円台前半。昨年来高値は6月11日の5920円。IFIS目標平均株価は6400円。投資妙味も感じさせる。
当然と言えば当然だが、売上高に対し本業の儲けの割合を示す営業利益率が「高(好)」の企業は、株式投資の対象を選択する際の大きな要因となる。
昨年終盤、ないしは子年相場に入り昨年来高値を更新している企業について調べてみた。以下のような結果が浮上してきた。
★花王。19年12月期営業利益率19.6%、今期計画14.24%。周知の通り今期で連続増配30期が確実視されている。時価9100円台は昨年来高値ゾーン。IFIS目標平均株価の算出基になるアナリストの半数が「強気」派。
★ワークマン。1月7日の経済欄に「知人の抗議で、作業着市場の拡充をあらためて痛感した」と題する原稿を投稿したが、主役がワークマン。「前期実績20%、今期計画も20%」。昨年終盤に1万円台に乗せ、目下9000円台で調整中。IFIS目標平均株価も、1万円台移行を示唆している。
★中外製薬。「前期21.4%、今期は期中の上方修正もあり32%計画」。1月10日に1万550円まで買われ、時価も高値圏で推移。5ケタ台相場の地固めが始まっている。
★寿スピリッツ。持ち株会社方式で、菓子の企画・販売会社を全国で展開。「14.7%、15.4%計画」。1月14日に昨年来高値を更新、勢いを示している。
★カチタス。中古再生住宅のパイオニア。空き家の買い取り・リフォーム・販売というビジネスの枠組みが「空き家問題の深刻化で、とみに注目を集めてされている」という見方もあるが、「今期の再生販売物件5920件目標」(新井健資社長)と聞けば事業の浸透度を痛感させられる。「11.2%、11.5%計画」。時価は、昨年終盤高値から1000円方下値。
無論、順調な収益の推移が前提になるが「営業利益率」から投資対象候補をピックアップするのも一法であろう。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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