電子メールは地球温暖化を助長か

2020年1月30日 18:01

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 地球温暖化対策に貢献したいならば、電子メールを控えるべきだろう。電子メールのメッセージを保存するにはエネルギーが必要だからだ。テクノロジー業界は再生可能エネルギーの推進を主張するが、ストリーミングと人工知能の出現は、データサーバー維持に必要な化石燃料の量を増やし続けている。現在、データセンターは世界の電力の約2%を消費している。2030年にはこれが8%にまで増加すると見込まれている。

 Hewlett Packard Enterpriseによると、これまでに作成された全データのうち、約6%だけしか今は利用されていない。つまり、94%は二酸化炭素排出量を排出している使われないデータということになる。メールのゴミ箱を空にしても、実際にはデータは消去されていないことが多い。10年前の電子メールのコピーが世界中のサーバーに保存され、依然としてエネルギーを消費し続けているのだ。

 International Data Corpによれば、2018年の全世界のデータの合計は33ゼタバイト(33兆ギガバイト)だったが、2025年までに約5倍の175ゼタバイトに増加する可能性があるとしている(The Japan TimesSlashdot)。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | インターネット

 関連ストーリー:
米データセンターの敵はハリケーン 2012年08月10日
データセンターのサーバーのうち、3分の1はゾンビサーバー 2015年06月23日
DVDからストリーミングに移行すれば、20万世帯の電力が節約できるという説 2014年06月02日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事