副業時代の歩き方 (6) 注目されている「中国輸入ビジネス」とは

2020年1月7日 18:50

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 副業で注目されている、「中国輸入ビジネス」をご存知だろうか。副業解禁と言われてから2年が過ぎようとしているが、この中国輸入ビジネスは副業者から関心を集め続けている。

【前回は】副業時代の歩き方 (5) PDCAサイクルで収入アップを図る

 本記事では中国輸入ビジネスの概要と、中国輸入ビジネスが注目されている理由やデメリットについて紹介する。

■中国輸入ビジネスとは

 中国輸入ビジネスとは、せどりや転売ビジネスである。商品を仕入れ、通販サイトやフリマアプリなどインターネット上で販売する。仕入れ値と販売額の差額が利益となるビジネスだ。

 他のせどりや転売ビジネスとの違いは、中国輸入ビジネスの場合、商品の仕入れ先が中国となることだ。仕入れコストの低さに加え、少ない資本で始められることから副業としても注目されている。

 ”転売”と聞くとネガティブなイメージもあるが、中国輸入ビジネスは小規模な貿易ビジネスとも言い換えられるだろう。中国輸入ビジネスに関する書籍も多数発刊されており、その注目度の高さを知ることが出来る。

 ポピュラーなものは、中国の大手通販サイトのアリババやタオバオなどで仕入れ、Amazonや楽天、メルカリで販売する方法だ。低リスクで初心者でも始めやすいが、それゆえに競合相手も多い。さらに近年は、中国の物価も上がってきているため、以前ほど大きな収益は得にくくなっている。それでも、中国輸入ビジネスは魅力的な副業の選択肢の一つだろう。

■中国輸入にはデメリットや難しさも

 中国輸入ビジネスは少ない資本で始められる副業だが、それでも仕入れ資金が数十万円と必要になることも珍しくはない。資本の差は、どの程度の副業収入を得たいかによって変わってくる。仮に本業に相当するような副業収入を得たいならば、それなりに資本も必要だ。

 そして貿易ビジネスという性格上、勉強量も必要となってくる。そのため長期的なスパンで取り組まなければならない。中国輸入ビジネス上級者の中には、自ら中国へ商品の買い付けに行ったり、OEM商品の販売を行う人もいる。しかしこれはなかなか一般のビジネスパーソンが簡単に副業で出来るものではない。

 加えて、中国輸入ビジネスの副業が大きくなれば、カスタマーサポートなどに個人で対応するのには限界が来る。副業ビジネスが好調になるほど、本業との両立も困難になるだろう。その場合、オンラインアシスタントなどを活用するのがおすすめだ。

 煩雑な管理業務をアウトソーシングすれば、負担も軽減され副業と本業のバランスもとれる。例えば本業の合間にチャットやメールなどでコミュニケーションを取るといったようにだ。

 中国輸入ビジネスは、得たい副業収入を明確にする点がポイントになる。規模が分かれば、自ずと必要な資本額やアプローチも決まるからだ。正しい方法で取り組めば、中国輸入ビジネスはまだまだ魅力的な副業であるはずだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

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