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日本電子計算のクラウド障害、バックアップに問題があり15%は復旧不可に
12月4日、NTTデータ傘下の日本電子計算が運営・提供しているクラウドサービス「Jip-Base」で障害が発生した。これによって複数の自治体のシステムに影響が及んでいるが、同社が12月16日に記者会見を行い、障害の詳細を説明した(日経xTECH、ITmedia、INTERNET Watch)。
すでにストレージ関連の不具合が発生していたことは明らかにされているが、バックアップ機能にも不具合が発生しており、これによって全データのうち15%は単独での復旧が不可能な状況になっているという。ただ、一部は自治体が独自にバックアップを作成している可能性があるようだ。
問題のストレージについてはEMCジャパンと保守契約を結んでおり、障害が発生した4日にEMCジャパンとともに調査を行ったという。その結果、5日にはストレージのファームウェアに問題があることが判明、ファームウェアのアップデートを実施したものの、論理的なデータ不整合が発生していたためにそれだけでは復旧できないことが分かったという。
日本電子計算はファームウェアの検証などは行っておらず、ベンダー側からの情報提供に頼っていたようだ。また、EMCジャパンはファームウェアの不具合について知っていたものの、日本電子計算側にはそれが伝えられていらず、さらにEMCジャパンはこの不具合が重要なものだとは認識していなかったという。
また、バックアップについてはソフトウェアのトラブルで一部が適切に行われていなかったとのことで、これは日本電子計算側に問題があったようだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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