ドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』シリア内戦を追う母親、娘のために残す生きた証

2019年12月10日 09:47

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記事提供元:ファッションプレス

 ドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』が、2020年2月下旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

■シリア内戦を追う、緊迫のドキュメンタリー

 いまだ解決を見ない、未曾有の戦地シリア。常に死と隣り合わせのなかで、1人の母はカメラを回し続ける。自らの愛する人びとの生きた証拠を残すため、すべては娘のため──

 『娘は戦場で生まれた』は、ワアド・アル・カデブ、エドワード・ワッツ両監督による、シリア内戦をテーマにしたドキュメンタリー映画。2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞に加え、30を超える映画賞を受賞するなど、多くの映画祭を席巻してやまない作品だ。

■娘のために回し続けるカメラ

 今なお内戦の続くシリア。ジャーナリストを夢見る学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし平和への願いも虚しく、内戦は激しさを増すばかり。うららかな都市は、独裁政権に破壊されていく。

 ある時、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。廃墟のただなか、仲間とともに病院を作った彼は、延々と続く空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、多くは甲斐なくこの世を去っていく。血も涙もない生活のうちにあっても2人は夫婦となり、娘を授かる。その名前はサマ、“空”を意味する言葉だ。

 しかし、その幸せすらたちどころに過ぎ去る。シリア政府側の攻撃は度を強め、とうとうハムザの病院は街で最後の医療機関となる。死と隣り合わせのワアドは、娘ソマに希望を託し、家族や愛する人びとの生きた証を映像に残すことを決意する......。

■詳細

 『娘は戦場で生まれた』
公開日:2020年2月下旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
原題:FOR SAMA
監督:ワアド・アル・カデブ、エドワード・ワッツ
出演:ワアド・アル・カデブ、サマ・アル・カデブ、ハムザ・アル・カデブ
配給:トランスフォーマー
2019年 / イギリス・シリア映画 / アラビア語 / 100分

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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