映画『ヴィタリナ』ペドロ・コスタ監督作 夫を亡くした“妻の視点”から、移民労働者たちを描く

2019年11月25日 17:34

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記事提供元:ファッションプレス

 映画『ヴィタリナ(仮)』が2020年夏にユーロスペースにてロードショー。

■ポルトガルの鬼才 ペドロ・コスタの描く“移民労働者の生活”

 映画『ヴィタリナ(仮)』は、ポルトガルの鬼才 ペドロ・コスタが手掛ける最新作。

主人公となるのは、彼の前作『ホース・マネー』(14)に登場したキャラクター“ヴィタリナ”。長い間ポルトガルに出稼ぎに行った夫に会いにリスボンへと訪れるが、無情にも、彼は数日前に亡くなり、既に埋葬されてしまった後だった。亡き夫の痕跡を探すかのように、移民労働者たちが暮らしている地区に留まるヴィタリナ。夫を亡くした“妻の視点”から、移民労働者たちの現実を描き出していくー。

■夜に設定された映像シーン

 特徴的なのは、映画のほとんどの場面が“夜”で構成されていること。暗闇をもたらす映像には、メロドラマ、フィルム・ノワール、ホラーなど様々なジャンルを混在させ、独特な映画の世界観へと観客を誘う。

■ロカルノ国際映画祭で二冠の快挙!

 なお本作は、ワールドプレミア上映されたロカルノ国際映画祭においては、グランプリとなる金豹賞を受賞。また主演に抜擢されたヴィタリナ・ヴァレラは、女優賞を獲得している。

■詳細

 映画『ヴィタリナ(仮)』
公開時期:2020年夏
監督:ペドロ・コスタ
出演:ヴィタリナ・ヴァレラ、ヴェントゥーラ
配給:シネマトリックス

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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