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米国家運輸安全委員会、Uberの不十分な安全文化が自動運転による死亡事故の一因と判断

2019年11月23日 17:22

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記事提供元:スラド

米国家運輸安全委員会(NTSB)は19日、Uberの自動運転テスト車両による歩行者死亡事故の一因として、同社の不十分な安全文化があると判断したそうだ(ニュースリリース)。

2018年3月にアリゾナ州テンピで発生した歩行者死亡事故ではUberの自動運転システム(ADS)が衝突の5.6秒前に歩行者を検出していたが、歩行者がテスト車両の進路に向かっていることが1.2秒前まで認識できなかった。一方、テンピ警察の再現実験によれば、オペレーター(テストドライバー)が前方に注意を払っていれば衝突を回避できたとの結果が出ているが、オペレーターが手動運転に切り替えたのは衝突の0.2秒前にADSが警告を発した後であり、ブレーキを踏んだのは衝突の0.7秒後となっている。

NTSBでは事故の直接的な原因をオペレーターが私物の携帯電話に気を取られ、道路やADSの状況の監視を怠ったことだと結論付けているが、衝突はUberによるさまざまな行動や決定の結果であるという。つまり、自動運転システムを開発したUber Advenced Technologies Group(ATG)の不十分な安全性リスク評価方法、効果のないオペレーターに対する監督、オペレーターがADSを過信しないようにする適切なメカニズムの欠如、といったものがすべて不十分な安全文化の結果とのこと。また、死亡した歩行者は事故当時ドラッグの影響下にあり、横断歩道のない場所を横断していたことや、アリゾナ州の交通局による自動運転テストの監督が不十分だったことも要因に挙げられている。

この結論を受けてNTSBでは、自動運転テスト車両の公道テストを認可する前に審査する仕組みを設けるよう、規制当局に要請したとのことだ。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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