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米国の核戦力制御システム、8インチフロッピーディスクがついに退役
米国防総省の戦略的自動指揮統制システム(SACCS)では8インチフロッピーディスクを長年にわたって使用していたが、ついに退役したそうだ(C4ISRNETの記事、 The Registerの記事、 Ars Technicaの記事、 The Next Webの記事)。
SACCSはICBMや爆撃機などの核戦力を連携させるためのシステムで、8インチフロッピーディスクを使用していることが2014年に報じられていた。米会計検査院(GAO)の2016年の報告書にはシステムが1970年代製造のIBM Series/1コンピューター上で実行され、8インチフロッピーディスクを使用しているとし、2017年度末までに置き換える計画だと記載されていたが、実際に置き換えは行われなかったらしい。
C4ISRNETが報じたところによれば、8インチフロッピーディスクは6月に廃止され、「高度にセキュアなソリッドステートデジタルストレージソリューション」へ置き換えられたという。ただし、システム全体の置き換えについては検討されているものの、はっきりとしたことは決まっていないようだ。
2016年のGAOの報告書では米政府がIT予算の約75%を古いシステムの運用と維持に費やしていると述べていた。SACCSのハードウェア維持業務は故障したパーツを丸ごと交換するといったものではなく、半田ごてと顕微鏡を使って故障部分を修理していくという、非常に手間のかかる作業を要するとのことだ。
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