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ライバルはホンダ・S660! トヨタ・ダイハツ・コペンGRスポーツ 共に本物を目指して
トヨタは、共同開発としてスポーツカーを取り上げるようだ。比較的生産量も少なく、特別な車を作っても生産性を下げることがないからであろう。トヨタ・スープラもBMW・Z4とパワーユニットの基本を共用する共同開発だが、自社で生産はしない。量産体制にある工場には、混乱を作るだけであるからだろう。
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今回は、以前よりトヨタグループのダイハツとのコラボだが、ある意味スープラとは逆の軽四輪枠内の車両である。10月15日発売の、軽オープンスポーツカー「トヨタ・コペンGR スポーツ」だ。これは大変興味深いことで、極限の条件でどれだけのことが出来るのかだが、レーシングカーの開発技術が生きてくるはずである。さらに市販する車両なので「市場値段」が覆いかぶさり、コストの制限が厳しい状況だ。
そんな中、ベース車両としてダイハツ・コペンなのであるが、この車のライバルと言えば、当然にホンダ・S660が思い浮かぶ。この車両との比較でみるのが、トヨタGRシリーズの実力をみるには良いだろう。
例えば、車両重量でみると、MTでコペンGRスポーツが850kg、S660が830kgと差はごくわずかにみえるが、20kgの差は、技術的にみてこのレベルの車両では大きいと言わざるをえない。両車ともオープンボディで屋根がオープンできるが、電動ルーフまで装備するコペン、巻き取り式手動オープンルーフのS660となっており、メーカーの考え方が表れて性格の違いが大きいとみるべきだ。
エンジンについては軽四輪車枠でほとんど差がないが、ホンダエンジンのほうがトルクがあるため、性能的には少々上回るのであろう。コペンはFFのため、純粋にライトウエイトスポーツを楽しむのならMRのホンダ・S660が良いとなる。しかし、サスペンションセッティングなどトヨタGRの味付けがどのようなものであるのかは、乗ってみるまでは分からない。
優れた装備とスポーツの味を楽しむのならコペンGRスポーツかもしれない。両車両ともターボチャージャーエンジンなので、その味付けが数字の上でも異なっていることが分かる。これは実際に乗り比べて、自分の生活環境、操作環境に合わせて選ぶしかあるまい。
これほど性格の異なる種々の車両を楽しめる日本市場は幸せだが、自動車市場は狭まるばかりで、あまり車種が多すぎて興味を失ってきているのだろうか?意外にもライトウエイトスポーツは日本車に多いが、クルマを趣味にする人は少なくなる一方のようだ。
豊田章男社長は、この市場の動きにあがなうことが出来るのであろうか?一方で、「コペンGRスポーツ」は豊田章男社長がいなかったら登場することはなかった車両であろう。この車の楽しさが日本の若者に伝わるのであろうか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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