トヨタ、ゼロベースから開発した新型車「ヤリス」を世界初公開

2019年10月17日 17:46

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新型「ヤリス」フロント(プロトタイプ)(画像:トヨタ自動車発表資料より)

新型「ヤリス」フロント(プロトタイプ)(画像:トヨタ自動車発表資料より)[写真拡大]

  • リヤ(画像:トヨタ自動車発表資料より)
  • インテリア(画像:トヨタ自動車発表資料より)
  • 1.5Lエンジン+CVT(画像:トヨタ自動車発表資料より)
  • 1.5Lエンジン+ハイブリッドシステム(画像:トヨタ自動車発表資料より)
  • Advanced Parkイメージ図(画像:トヨタ自動車発表資料より)

 トヨタ自動車は16日、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を新採用した新型車「ヤリス」を世界初公開した。発売は2020年2月中旬を予定しており、ガソリン車の4WDのみ2020年4月予定。グレード、オプション設定などは2019年12月に発表する予定。

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 また、車名は国内で販売されている「ヴィッツ」(欧州名:ヤリス)から「ヤリス」へと統合することも合わせて発表した。

■エクステリア

 デザインコンセプト「B-Dash!」をもとに低重心、躍動感あふれる車を開発した。フロントはアクアにも似たような形となっているが、リヤは大きく異なり、フの字型のテールランプ、テールランプをつなぐガーニッシュと、見ただけでヤリスと確認できるシルエットになっている。

 カラー展開は、単色、ツートンカラーとなっており、単色は新規開発のコーラルクリスタルシャイン、アイスピンクメタリックを含む全12色、ツートンカラーは全6色を合わせた全18色から選ぶことができる。

■インテリア

 インストルメントパネルのデザインは、現行型のヴィッツに比べてスポーティーになった。小径化したステアリングホールを採用することでよりはっきりとわかる。

 装備に関しては、トヨタ初のフードレス双眼デジタルTFTメーターやヘッドアップディスプレイを採用することで見やすさ、ドライバーの疲労軽減や視界の確保に一役買っている。また、ディスプレイオーディオおよびDCM(車載通信機)を全車標準装備とすることで、スマートフォン連携やコネクティッドサービスを利用(条件あり)できるようにした。

■パワートレイン

 ガソリン車のエンジンは、改良を加えた1.0Lエンジン(1KR)と、新開発の直列3気筒の1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A)を採用。これにより、1.0Lエンジンは軽快な走りと低燃費、1.5Lダイナミックフォースエンジンは高出力と低燃費を両立させた。

 ハイブリッド車は1.5Lダイナミックフォースエンジン+ハイブリッドシステムの組み合わせで、数あるハイブリッド車の中でも世界最高クラスの燃費を目指し、加速性能をあげることで燃費と走りも両立させる。

 ほかにも1.5Lエンジン用に新開発された発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTユニットや、1.0Lエンジン用に新開発されたSuper CVT-iを採用した。

 また、ハイブリッド車にコンパクトカーとしてE-Fourを初めて採用することで、雪国などでも幅広く対応できるようにした。

■装備

 予防安全装備としては「Toyota Safety Sense」を採用。

 ハイブリッド車のメーカーオプションとして、ハンドル、アクセル、ブレーキを自動制御して駐車を行う「Advanced Park」を設定。従来の駐車システムは白線認識のものが多かったため、白線がない場所では使うことができなかった。しかしこのシステムは、事前に駐車位置の登録さえしておけば白線がない駐車場でも使用できる世界初のシステムである。

 またドライバーの乗り降りや座席調整を助ける装備として「ターンチルトシート」や「イージーリターンシート」を設定。ハイブリッド車にはオプションとして、アクセサリーコンセント(1,500W)を設定。非常時には発電機としても使えるため、災害時にも助けになることは間違いない。

■第46回東京モーターショー2019でも展示

 車両は販売に先立ち、第46回東京モーターショー2019の期間中はお台場のアウトレットモール、ヴィーナスフォートで展示される。また10月末から12月にかけて全国各地に展示される。

 新しい機能や装備が目白押しであるだけに期待値は非常に高い。SNSではすでに購入を決めたというユーザーもいるほどだ。詳しいオプションやスペックなどは別途公開されるということで続報に期待したい。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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