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ブリヂストンの東京モーターショー 注目はハイブリッド素材「High Strength Rubber」
ブリヂストンが開発に成功した世界初のポリマー「High Strength Rubber」の概要。(画像: ブリヂストンの発表資料より)[写真拡大]
タイヤメーカーのブリヂストンが見せる、未来への取り組みが展示される。ブリヂストンは8日、第46回東京モーターショー2019(開催期間:10月23日~11月4日)の出展概要を発表した。
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「走行中にワイヤレス給電が出来るタイヤ」「月面走行用タイヤ・有人与圧ローバ」など未来を象徴する展示があるのだが、中でも注目すべきはハイブリッド素材「High Strength Rubber(HSR)」であろう。
マイカーのタイヤにはあまり気を遣わないのが普通になってきたが、それは技術的進歩によるところが大きい。
まず進歩の象徴として日常の使用感を著しく向上させたのが、クロスプライ・タイヤからラジアル・タイヤになったことだ。これでパンクの頻度が著しく少なくなり、チューブレス機構と相まって安全性が大きく向上した。
高速道路での連続走行性能も大きく進歩した。昔に比べればパンクによる事故がめっきり減っているが、それでも空気圧などのメンテナンスが悪いとバースト事故になってしまう。
ブリヂストンが、今回の東京モーターショーで展示するハイブリッド素材 「High Strength Rubber(HSR)」は、ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のハイブリッド素材だ。天然ゴムと比べ、耐亀裂性が5倍以上、耐摩耗性が2.5倍以上、引張強度が1.5倍以上とされており、パンクすることもほとんどなくなるのかもしれない。
タイヤの性能は、自動車レースにおいても、エンジン、ボディ空力と並び、性能を決める重要な3要素の1つとなっている。一方で、マイカーの性能、特に乗り心地とハンドリングを、タイヤ性能で調整しているだろうか?日常使用でもタイヤによって性能が大きく変わることを試してみるのもいいだろう。
最近、私はハンドリングを「ダル」にしている。それは歳をとったため、クイックなハンドリングより街中での乗り心地を重視し、ゆったりした気分を満足させるためだ。車種によって使い分けるのがコツである。
また注目すべきは、タイヤは生産方式の革命を起こし、現在、自動車メーカーが社運をかけて取り組む混流生産に対応してきていることだ。これが、近い将来訪れるネットによる注文に対応できなければ生き残れない、製造業のポイントでもある。
そこで、心配なのがホンダだ。グローバル企業を目指して外国人経営者なども積極的に受け入れてきたのだが、経営陣が金融の専門家に偏ると、「生産技術」が運命を左右することを忘れる結果となるのだろう。自動車メーカーのビジネスモデルは製造業であって、「造り方」によって資金効率が決まる。投資会社ではないのだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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