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NASA、印月探査機チャンドラヤーン2号着陸機を軌道上から確認できず
NASAは27日、月面への降下中に通信が失われたインドの月探査機チャンドラヤーン2号着陸機「Vikram」の目標着陸地点の画像を公開した(NASAの記事、 India Todayの記事)。
Vikramは7日、月の南極地帯へのソフトランディングを目指して降下を実施した。降下は順調だったが着陸地点の映像を撮影するための回転が大きすぎて宙返りしてしまい、減速のための噴射で加速する結果となった。その後、高度335mで通信が途絶えている。画像はNASAの月探査機Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)が17日に目標着陸地点上空を通過した際に撮影されたものだ。インド宇宙機関(ISRO)はチャンドラヤーン2号周回機が軌道上からVikramの現在位置を確認したと10日に発表しているが、17日には日没が始まっており、広い範囲が影に隠れて全容は確認できない。
Vikramのミッション寿命は着陸地点が昼間の14日間(地球時間)に設定されており、夜に入った21日以降を乗り切ることはできないと考えられている。NASAはVikramが影に隠れている可能性があるとし、現地が再び昼になる10月のLRO通過時にVikramの位置特定と撮影を試みるとのこと。なお、Vikramの着陸時の状況は不明であり、ISROからの公式発表も出ていないが、NASAではハードランディングと表現している。
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