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空の旅が地球に与える負荷はどの程度か
Anonymous Coward曰く、
自動車と航空機では、環境に与える影響は異なる。過去の発表によれば、二酸化炭素の排出量だけ見れば、乗客1人あたり1マイルごとの二酸化炭素排出量は他の交通手段と同程度だという。
空の旅の炭素効率は距離に大きく依存する。端的に言えば、短距離便は効率が悪く、大陸横断便は非常に効率的だといえる。ただ、地上の輸送手段はEV化が進むことで二酸化炭素排出量は低減する方向にあるが、ジェットエンジンを搭載した航空機が電気自動車(EV)のような技術的なブレークスルーを迎えることは難しいだろう。航空機の短距離便に関しては、鉄道や自動車などで代替が可能だ。仮に皆が満員の状態でEVに乗って移動するようになれば、航空機の短距離便は減らせるかもしれない。
しかし、1車両あたりの乗客数が減ると、乗客1人あたりの炭素数も増加する。米国における現在の短距離便は乗客の搭乗率が高く、燃料負荷が軽いことからEVよりも効率的な輸送手段となっている。
また、列車については、北米ではヨーロッパと異なり化石燃料を燃やす列車がまだ主流だ。
最悪の選択肢は、ガロンあたり15マイル程度の燃費の大型車、つづいて非経済的なビジネスジェットとガロンあたり25マイル程度の燃費の中型車だ。対して最良な選択肢としては、ソーラー電気自動車、満員状態の米国スクールバス、そしてユーロスター鉄道だとしている(Bulletin of the Atomic Scientists、Slashdot)。
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