NYの視点:米9月FOMC:大幅利下げ観測は消滅、原油高が追加利下げの論拠高めるとの見方も

2019年9月17日 07:39

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記事提供元:フィスコ


*07:39JST NYの視点:米9月FOMC:大幅利下げ観測は消滅、原油高が追加利下げの論拠高めるとの見方も
米連邦準備制度理事会(FRB)は今週17日と18日の2日間、連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。依然25ベーシスポイントの利下げが97%近く織り込まれている。中東地政学的リスクの上昇や原油高が世界経済の成長を抑制することはFRBの追加利下げの論拠を一段と高めるとの指摘もある。16日に発表された9月NY連銀製造業景気指数も予想を下回り2016年10月以降3年ぶり低水準に落ち込み、関税や貿易の不透明性が製造業に影響を与えている新たな証拠となったことも追加利下げを正当化する。

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの石油施設2カ所が14日に無人機攻撃を受けた。これに対し、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は石油生産を日量生産能力の約50%中断したと発表。供給不安が原油価格の急騰を招いた。16日のNY原油先物相場は前営業日比14%超高。米国のトランプ大統領はおそらくイランが関与している可能性が強いとの見解を示すなど、対イラン軍事行動の可能性も除外していない。

しかし、金利先物市場での大幅な利下げ観測は消滅。逆に据え置き観測が一時再燃した。FOMCはタカ派的な追加利下げを実施するとの見方も目立ちドルを支えている。FRBスタッフのインフレ・景気判断や予想、パウエルFRB議長の会見で今後の利下げ軌道をさらに探ることになる。《CS》

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