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米UCBの研究者ら、砂漠でも空気から水を取り出せるシステム開発
Anonymous Coward曰く、
米カリフォルニア大学バークレー校(UCB)の研究者らが、空気から水を取り出すシステムを開発している昨年、彼のチームはアルミニウムをベースにしたMOF-303と呼ばれる代替品を考案することに成功した。MOF-303であれば、1キログラムあたりわずか3ドルほどしかからないとしている(日経xTECH、Science、Slashdot)。
このシステムは金属有機構造体(Metal-Organic Framework、MOF)と呼ばれるタイプの多孔質材料をするもの。MOFは特定のガスを吸収する働きを持ち、開発されているシステムではアルミニウムをベースとした「MOF-303」というものが使われている。MOF-303は水蒸気を吸収し、それを液体として放出する特性を持つ。また必要な電力は太陽光パネルを用いた太陽光発電の電力で動作させている。
同チームは2014年にジルコニウムMOFを使ったシステムを開発したが、ジルコニウムMOFは1kgあたり160ドルと高価で、大量に使用するには高すぎた。一方MOF-303は1kgあたり3ドルと大幅に安い。
米カリフォルニア州のモハベ砂漠で行われた3日間の実験では、MOF1kg当たり平均0.7L/日の水を得られたそうだ。3日のうち1日は湿度7%と非常に低かったが、それでも同0.2L/日の水を得られたという。
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