関連記事
同性愛という性的嗜好を決定付ける単独の遺伝子は存在しない
記事提供元:スラド
「人の性的指向に強く関わる特定の遺伝子は存在しない」という研究結果が発表された(Science誌掲載論文、Science誌の解説記事、NHK)。
この論文は同性愛の性的指向を持つ人約50万人分の遺伝子データを対象にした大規模な分析を元にしたもの。同じ研究グループの過去の研究ではDNAが同性愛の性的嗜好に関わっている可能性があるとされていたが、今回の研究では同性愛者はDNA内で特定の1つ以上の「マーカー」を持つ可能性が高いものの、この遺伝子マーカーの影響は1%以下と小さく、こういった遺伝子単独の存在だけではその人が同性愛者かどうかを判別することはできないということが分かったという。
結論としては、人間の性的指向は遺伝的影響もあるものの、それには数百から数千もの遺伝子が複雑に関わっており、また環境的な要因なども大きいため、遺伝子で人の性的指向を分析することは難しいという。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | サイエンス
関連ストーリー:
ユタ州司法次官補曰く、もしも法律でノートPCとの結婚が認められるとしても、ノートPCが15歳になるまでは結婚できない 2017年06月04日
長寿を実現するためのDNA修復能力の高い5つのアミノ酸が同定される 2019年04月27日
日本人のたばこ依存は遺伝と相関性があるという研究結果 2019年03月30日
動物種の90%が遺伝学的見地から言えばほぼ同年齢の可能性 2018年06月06日
視力が低くなるような遺伝子を持つ人は高知能な可能性が高いという調査結果 2018年06月04日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク