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スバル・フォレスター好調 アイサイトなど安全性能の高さ マイルドHVの乗りやすさ
フォレスター X-BREAK(画像: SUBARUの発表資料より)[写真拡大]
新型スバル・フォレスターが発売されて1年がたつが、販売は好調のようだ。品質保証問題で利益率は一時的に下がったようだが、『LOVEキャンベーン』を展開する北米市場では人気は下がらないようだ。
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これにはスバルの特徴ある商品企画も貢献してきている。これまでのボクサーエンジン、AWDが挙げられる。特に、フルタイムAWDを全車に採用し、ラフロードでの走破性能ではなく日常使用での信頼性をあげてきたことは、大いに評価出来る。
新型スバル・フォレスターの販売台数において、その55%がマイルドHV車となっている。ミッションにモーターが組み入れていると言っても良い一体でのHVは、モーターのトルクは大きくはない。しかし、モーターは発進時からサポート出来るトルクを発揮するため、オフロードの走破性を高めると共に街乗りなどの日常使用に大変適していると言える。
このハイブリッドはスバル・XVと共通なのだが、乗り比べると幾分フォレスターのほうが神経質に感じる。モーターアシストの時間が短いようにも感じるが、個体差かもしれない。XVより車重があるためとも考えられる。また、現代のCVT技術の高さもあり、言われなければHVとは気付かないくらいのスムーズなサポートだ。
そして、スバルは「アイサイト」という2眼カメラによる運転支援システムで世界をリードした。そのため安全性能は高評価を得ており、新型アイサイトは歩行者保護エアバッグなどまで標準装備にしたことで、いまだに世界をリード出来ている。
しかしこれからは各メーカーの差がなくなるため、さらなる技術的進歩が欲しいところだ。現在、トヨタから供給を受け、本格的HV車(クロストレック・米国)を発売してきているが、これが新しく世界をリード出来る技術とはなるまい。
スバルの強みは、あまり評価されてはいないのだが、北米市場で「2007年より『LOVEキャンベーン』を展開してきた」ことである。これは「スバリスト」と自称するスバル車のオーナー自身が新規のオーナーをサポートし、情報交換するユーザーシステムを作っている。
実際のオーナーの意見を聴けることは、新規ユーザー獲得などにも力を発揮している。これは販売戦略にとって大事なことで、「口コミ」の活用と言っても良い。それも、使い方やメンテナンスの意見まで他社のユーザーにも話していくのだから、この方法を日本市場で展開しないことが不思議なくらいだ。
このシステムのおかげで、品質問題の渦中でも大きな痛手とならなかったと言えるだろう。日本市場において車の保有率まで下がってきている現状では、自動車メーカー各社は是非ともこれを参考にして「市場を掘り起こす」との感覚を持つべきだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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