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MAZDA6セダン(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]
新型マツダ6(旧日本名マツダ・アテンザ)は、マツダのフラッグシップ・セダンだ。今回のマイナーチェンジにより名前を世界で統一して「マツダ6」とし、日本名の「アテンザ」は消滅した。
【こちらも】アテンザ改め「マツダ6」登場!2.5リットルターボを新設定
セダンとワゴンもそろえているのは変わらない。マツダ注目のパワーユニットとしては、お得意の「クリーンディーゼル」と「NAガソリンエンジン」、そして「2.5リットルターボガソリンエンジン」とあるようだが、マツダ3で注目の「スカイアクティブ-Xエンジン」は発表されなかった。マツダ3での搭載は決まっているようだが、順調なのだろうか? 価格設定など気になるところだ。
■ブレーキディスクを17インチと大径化で制動力アップ
2.5リットルガソリンターボエンジン「スカイアクティブG 2.5T」を搭載した「25T Sパッケージ」は、スポーツモードを演出したようで、ブラックメタリック塗装の19インチアルミホイールと225/45R19タイヤを装備している。
ここで感心なのは、ブレーキディスク径を17インチと大径化して、制動力を上げてきていることだ。ファイナルギアを加速重視とするのは日本車でも見られたことだが、高出力化していてもブレーキ性能を上げてこなかったのがこれまでの日本車だった。これで、「タイヤとディスクの間に手が入るね!」とディーラーで笑うしかなかった状況が、解消されることになる。
■GVCプラスを全グレードに標準装備
さらに進歩という点では、「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)」が「マツダ6」の全グレードに標準装備となり、基本性能を上げることとなった。マツダが「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークルダイナミクス)」と呼ぶGをコントロールする機能だ。この機能によってより安全性が保たれ、乗り心地にも良い影響をもたらしている。
マツダは、「G-ベクタリング コントロール(GVC)」と呼んでいる範囲では、ブレーキを使用することなく人感では感知できない範囲でアクセルコントロールし、コーナー侵入時にタックイン現象を利用して、トレース性能を上げると共に、無用なロールを抑えて安定感を出していた。しかしこれでは、コーナー立ち上がり時のロールの揺り戻しを抑えることが出来ないため、「GVC プラス」では前輪コーナー外側のブレーキを短時間つまんで、アンダーステア方向に力を加えてロールの揺り戻しを抑え、安定した乗り心地を確保しスムーズな立ち上がりを実現している。
こうした試みは、BMWなどのように「トレッドとホイルベース、重心位置などで基本的に設定する」べきで、電子コントロールで人為的にパッケージングの無理を是正していくことには、緊急時の対応も含めて考えると、自動運転車の課題とも受け取れる。しかしSUVの車高の高い車体では、「不快なロールやピッチング」が物理的に発生しており、GVCはこれを予防することに成功している実感があるので、否定は出来ない。
マツダのこれらの挑戦的姿勢を高く評価して、「新型マツダ6」にも「スカイアクティブ-X」エンジンの搭載発表を心待ちにしている。そして、「スカイアクティブ・テクノロジー」の神髄である、「混流生産」「スウィング生産」などのサプライチェーンを完成させる生産テクニックを含めて、利益率の回復を願っている。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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