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発掘恐竜「むかわ竜」は新種の可能性濃厚、北大などの研究
むかわ竜に見られる固有な特徴の例。及び、推定年齢と体重。(画像:穂別博物館発表資料より)[写真拡大]
2013年に北海道むかわ町穂別で発見された恐竜化石、通称「むかわ竜」。その後発掘と研究が進められていたのだが、ほぼ全身のものといえる骨格が発掘され、分類・年齢・体重なども明らかになり、現在の推定では、新属新種の恐竜である可能性が非常に高いという。北海道大学などの研究グループが報告をまとめた。
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研究に関わっているのは、北海道大学、むかわ町穂別博物館、岡山理科大学、米国ペロー自然科学博物館、筑波大学、モンゴル古生物学地学研究所、東京学芸大学などで、中心となっているのは北海道大学総合博物館の小林快次教授である。
結論を先に述べると、むかわ竜は系統解析の結果としてハドロサウルス亜科エドモントサウルス属に属するものであり、またハドロサウルス亜科とも近縁であるという。骨の組織の分析から、年齢は9歳以上で、成体。四肢の大きさからして、体重は二足歩行であると考えた場合4トン、四足歩行であるとすれば5.3トンと推定されるとのことである。
むかわ竜が発見されたのは2013年7月。穂別にある7,200万年前の地層からであった。第1次・第2次発掘が行われ、特に2014年10月に頭骨の発見が報告されたときは大きな驚きをもって迎えられた。
骨化石を岩から取り出す、いわゆる「クリーニング作業」は既にほぼ完了している。骨の同定はまだ途中であるが、最低でも全体像がはっきりとわかるだけの全身骨格標本であることは疑いがない。発見された骨は全体の6割ほどと考えられ、骨の体積でいえば8割を超える。大型恐竜の、これだけ完全な全身骨格化石が発見されるのは日本では初のことである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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