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日本のワイン消費量、30年前の約3倍に 輸入ワインが大幅増 メルシャン調査
ワイン消費数量の推移。(画像: メルシャンの発表資料より)[写真拡大]
メルシャンの発表によると、日本のワイン消費数量が30年前と比較して約3倍になっており、輸入ワインが大きく増加していることが分かった。
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■ワイン消費量が30年前の約3倍に
2日、メルシャンは、2017年の国内ワイン消費数量が36万3,936キロリットルだったと発表した。1989(平成元)年の11万2,777キロリットルと比較して約3倍となっている。ただし右肩上がりに増えてきたのではなく、1998年には29万7,883キロリットルまで増加したものの、2000年代半ばには22万キロリットルまで減少し、2009年以降からまた増加する傾向が続いている。
■国内製造ワインの割合は約30%の横ばい
消費量のうち、国内製造量は11万3,912キロリットル(全体の31.3%)で、1999年の12万2,798キロリットルにつぐ数字となった。2000年代半ばには8万キロリットルを割るまでに減少したものの、2010年以降に増加している。一方、輸入量は25万24キロリットル(同68.7%)で、国内製造分以上に輸入量が増えていることもあって、近年の国内製造ワインの占める割合は30%前後を推移している。
■国別輸入量ではフランス、チリが双璧
2018年のスティルワインの輸入国で最も多かったのは、チリの5万1,416キロリットルで、2015年以降4年連続で首位が続いている。2014年まで首位だったフランス(4万2,204キロリットル)が2位となり、以下、イタリア(3万237キロリットル)、スペイン(1万7,524キロリットル)、アメリカ(7,175キロリットル)などと続く。
スパークリングワインでは、フランスが1万4,742キロリットルで最も多く、資料にある2008年以降10年連続で首位。以下、スペイン(8,561キロリットル)、イタリア(6,876キロリットル)、チリ(2,821キロリットル)、オーストラリア(1,965キロリットル)などが続く。
■2018年の国内ワイナリーは303
2018年3月時点の日本にあるワイナリー数は303で、17年3月の283から20増加した。都道府県別で最も多いのは山梨県の81、ついで北海道と長野県がともに35、山形県が14、新潟県が10などとなっている。
また国産ぶどうのみを原料とし、日本国内で製造された日本ワインの出荷量は、2017年が1万4,988キロリットルとなり、16年の1万5,367キロリットルから減少したものの、「中期的には増加傾向」という。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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