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AKBG、相次ぐ卒業をどうとらえるか?
7月1日、STU48は公式HPにおいて、メンバーの市岡愛弓の卒業を発表した。前日には同じSTU48の由良朱合が、6月5日には門田桃奈が卒業を発表しており、公演用の船が出来たばかりというタイミングで、約1カ月に3人もの卒業生を出したことになる。
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ここに来て、AKBGでは、NGT48や、AKBチーム8からも、次々に卒業が発表されており、ファンは騒然と、あるいは諦め半分で寂しさを噛みしめながら、切ない日々を送る状況となっている。
この現象の引き金が、NGT48の問題のせいであると決めつけることは出来ない。
メンバー1人1人になんらかの事情があり、理由があるわけだが、それでもNGTの事件がきっかけとなり、メンバーやその親族が将来や現在の状況について危機感を持ち、今一度自分を見つめなおすきっかけになったことは事実であろう。
ある卒業生の親族は、財経新聞の取材に「未成年(のメンバー)に対して課せられる自覚や自己責任が大きすぎるのだと思う」という内容の返答をしている。
アイドルとしての自覚を持ち、周囲の、特に大人たちから認めてもらうために、プライベートを極限まで犠牲にし、スキルを磨き、美容にもメイクの研究にも心を砕くのは当たり前だと考えるファンは多いが、年頃の少女たち……特に反抗期に入った未成年に、それを当たり前に要求することは、実際かなり難しい。
しかもネットでエゴサーチでもしようものなら、どうしたって自分への罵詈雑言、身に覚えのない誹謗中傷も目に入るわけで、きめ細かなフォロー、メンタルケアなしでは、心が折れてしまうこともありえるという。
事務所はカウンセラーもいるというが、少人数のカウンセラーで100人近い少女を受け持つわけで、どうしても人気メンバーや、なにか大きな問題を訴えたメンバーへのフォローが中心になり、日常的な些細な問題に関しては、そもそもカウンセラーに相談にいくこともためらってしまう少女もいるようだ。
また、将来への負担も大きいという。
先日放送されたロンドンハーツの『元AKBだらけの運動会』でも、卒業後のメンバー、それも選抜入り経験があったり、次世代エースといわれてブレイクしていたメンバーが、非常に苦労している姿が明らかになった。
元AKBの肩書を活かした暴露話か、微妙なグラビアアイドルとしてのエロ仕事しかないのであれば、早々に見切りをつけたいというメンバーやその親も多いだろう。
メディア露出の多い、売れっ子メンバーでも、露出の低い干されメンバーも、不安や葛藤は同じようにあるものだ。
かつての勢いをなくしたAKBGだからこそ、グループだけではなく、1人1人のメンバーを大切にし、その将来もできる限りのサポートをいていくことで、地力をつけていく必要があると記者は考える。
「このグループにいてよかった」と、メンバーが卒業後、数年たっても思えるようなグループをつくることを心がければ、多少の売り上げの減少など関係なく、AKBGを素晴らしいアイドルとして立て直すことは、不可能ではないだろう。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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