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トヨタ、新型カローラのティーザーサイトを開設 今秋国内発売
既に海外では発表済みのトヨタの主力コンパクトカー「カローラ」が、いよいよこの秋に日本国内でも発売される。それに合わせてトヨタは、6月12日から、新型カローラの国内向けティーザーサイトを公開した。
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■アクシオはセダンに、フィルダーはツーリングに改名
4ドアセダンに付けられたいた従来の「アクシオ」というサブネームは廃止され、カローラのみに。同じくステーションワゴンの「フィルダー」は「ツーリング」に改められた。これは欧州を中心とする海外での名称と統一させたものであり、2018年に先行発売された「カローラスポーツ」が、国内での名称の「オーリス」から改名したことに準じている。
内容もほぼ海外仕様と同じであるが、エンジンは仕向け地によって異なるため、日本向けでの仕様が気になるが、ティザーサイトから読み取れるかぎりにおいてはハイブリッドがあることだけであり、新しいハイブリッドシステムによって優れた燃費性能とゆとりある走りを追求しているとされている。
■カローラがついに5ナンバーを捨てるという問題
新型が発表されてから話題をさらっているのが、ついにカローラも3ナンバーボディになるということである。これまでかたくなに5ナンバーサイズを守ってきた「カローラ」。そのメリットは多々あるものの、それは日本国内での話。
走行性能にしろ、居住性能にしろ5ナンバーサイズに縛られることのデメリットの方が多くなり、海外事情で受け入れられなければ、歴史ある名車であっても存続すら危ぶまれる現状の自動車業界では、海外仕様をメインに開発せざるを得ないのは事実。そこでグローバルモデルのプラットフォームである、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を採用して走行性能の向上と上質な乗り心地を得るために、3ナンバー化されることになったのである。
■実用上問題ないサイズに
とはいえ、日本国内は無視できないので、ドアなどのパネルを専用として車幅を極力抑えたナローボディを採用することになったようだ。ティザーでの画像は海外仕様なのでどのようになるかは不明だが、海外仕様そのものの「カローラスポーツ」より若干狭められ、1740~1750mmになると思われる。左右それぞれ2~2.5cmの拡大なら、実用上の問題はないはずだ。
■安全性能は今一つか?
その他の情報としては、「Toyota Safety Sense」を全車で標準装備し、「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])」を採用して安全性を高めていることもわかっている。
だがダイハツの新型タントが、「スマートアシストIII」に渋滞時など全車速域で先行車を追従可能なクルーズコントロールや、縦列駐車も含む駐車支援などの機能を追加したことからも、せめてオプションでこれらを設定しないと、大ヒットを義務付けられるカローラであっても思わぬ苦戦を強いられるかもしれない。それほど現在の車選びにおいて、ユーザーの目は安全装備について厳しく判断するのである。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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