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オリックス、土壌浄化サービスのエコサイクルへ出資 営業網活用し拡大へ
オリックスは28日、バイオレメディエーション技術等を用いて土壌浄化サービスを提供するエコサイクルへの出資を発表した。6月中をめどに、発行済み株式の過半数を取得する予定だ。
近年、都市の再開発により都市圏の工場が移転し、商業施設、マンション等に再開発される事例が増加している。工場跡地は、種々の化学物質により土壌汚染されている場合もあるため、再開発で健康被害が発生しないよう、土地の汚染調査と除染を義務付ける土壌汚染対策法が2003年に施行されている。この法律は2019年4月に改正され、調査対象面積が縮小されるなど、より厳格な土地の汚染管理が義務付けられるようになってきている。
エコサイクルは、汚染土壌の調査分析から汚染土壌浄化、汚染水浄化までトータルでの浄化サービスを国内外で提供している。同社の汚染浄化は、微生物を利用したバイオレメディエーション技術に強みがあり、国立環境研究所などが主催する「2017年度環境賞」で環境大臣賞を受賞するなど、社会的に高く評価されている。
オリックスはこれまでも、経営基盤が強固であり、かつビジネスを通して環境および社会に貢献している企業を資金的にサポートする、ESG投資を行って来ている。ESG投資は、投資先企業の環境・社会貢献を通して、社会の持続的発展に貢献するものである。またグループの営業ネットワークや専門性を活かした、投資先の成長支援も行っている。
その一環として、今回のエコサイクルへの資本参加を決定した。オリックスでは今後、オリックスグループの国内の営業ネットワークを活用し、工場などを所有する企業や不動産事業者、ゼネコンなどに対してエコサイクルが持つ技術の橋渡しを行う。また自社の不動産事業においても、その技術を活用するという。
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