夏場所4日目 大関陣は揃って白星 貴景勝は右足負傷か

2019年5月16日 08:21

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 大相撲夏場所4日目、横綱鶴竜は遠藤を押し出し、初日から4連勝。前日全員が黒星を喫した大関陣は貴景勝が苦手の御嶽海に寄り切りで降し、高安、豪栄道も勝ち、揃って白星を挙げ連敗は免れた。

■貴景勝、苦手力士から白星も負傷か

 新大関となった今場所、過去5連敗中の相手をようやく攻略した。

 勢いよく頭から当たる立ち合いを受け止められると、右からはず押しをみせ、左の押っつけからもろ差し。御嶽海に右の上手を取られ動きが止まるも、相手の投げをこらえ貴景勝が少しずつ圧力を加えて前に出る。最後まで上手を切れなかったものの、一気に寄り切って難敵から白星を挙げた。

 動きを読まれているかの如く、先場所まで勝てなかった御嶽海を最後は四つ相撲で勝ち切った。出足を止められ何もさせてもらえなかった春場所の様に、この日の立ち合いもすぐに突進の勢いを消されたが、もろ差しの体勢で我慢すると胸を合わせたまま前に出た。得意の形以外で手にした白星、22歳の成長の証が示されていた。

 前日の黒星を払拭し、さらに苦手としているライバルからの連敗を止めた取り組み後、すぐに体勢が前かがみになり両手を膝につき顔をしかめた。勝ち名乗り後も土俵下で苦悶の表情のまま、花道を下がる際には右足を引きずって支度部屋へ。様々な注目が寄せられる今場所、若き新大関に新たな試練か。

■大関の意地をみせ連敗はせず

 高安は激しい体当たりから両手で相手の喉元や肩を突き続け、北勝富士に対し何もさせずに土俵下へ。結び前では豪栄道が琴奨菊との差し合いの後、がぶり寄りを受け止め体を起き上がらせると、冷静に右の上手投げで琴奨菊を転がした。

 先場所は共に初日から好調、2桁の白星を挙げている両大関。貴景勝とともに優勝争いを引っ張る存在として期待が大きい中、連敗を喫することなくこの日の土俵を終えた。鶴竜、また大関復帰に挑む栃ノ心も勝ちっぱなしを続けており、これ以上の序盤での黒星は許されないはずだ。大関に座り続ける意地を見せつけ、5日目からさらなる巻き返しを図れるか。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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