米中貿易協議における合意形成は難しい状況に

2019年5月8日 14:36

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記事提供元:フィスコ


*14:36JST 米中貿易協議における合意形成は難しい状況に
 中国商務省は7日、中国の劉鶴副首相は米国との通商協議のため今週9-10日の予定で訪米することを確認した。関係者によると米国の対中関税引き上げの回避を図ることが訪米の主な目的とみられている。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官は、中国製品に対する関税引き上げの理由について、「中国側が協議の過程で合意事項を後退させたことによるもの」と説明している。

 事情に詳しい関係者によると、中国側は当初、包括的な課題に対応した政策変更を反映させるため国内法を改正することを合意していたが、この合意をすみやかに履行できない可能性があることを米国側が問題視しているもようだ。市場関係者の間からは「合意事項は中国の内政問題に深く関係している可能性があり、合意事項の履行は容易ではない」との声が聞かれている。今週行なわれる米中協議で問題点が解決される見込みは小さいとの見方が多く、米中関係の悪化を警戒してリスク回避的な取引がただちに縮小する可能性は低いとみられる。《MK》

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