注目の経済指標:3月米貿易赤字はやや拡大する可能性

2019年5月4日 14:33

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記事提供元:フィスコ


*14:33JST 注目の経済指標:3月米貿易赤字はやや拡大する可能性
6日−10日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■8日(水)発表予定時刻は未定
○(中)4月貿易収支-予想は+332億ドル
参考となる3月実績は、+326.7億ドル。3月中の輸出額は前年比+14.2%の大幅な伸びを記録。一方、輸出額は減少した。4月については、輸出額は前年比プラスとなる可能性が高いこと、輸入額は前年比で若干減少すると予想されており、貿易収支は3月水準並みの黒字となる可能性がある。

■9日(木)午前10時30分発表予定
○(中)4月消費者物価指数-予想は前年比+2.5%
参考となる3月実績は、前年比+2.3%。原油などのエネルギー価格は下げ止っていること、人民元相場に大きな変動は生じていないことから、4月のインフレ率はやや上昇するとみられる。新たな経済対策の導入によって中国経済の成長鈍化に対する懸念は後退していることも、足元の物価動向に影響を及ぼすとみられている。

■9日(木)午後9時30分発表予定
○(米)3月貿易収支-予想は-540億ドル
参考となる2月実績は-494億ドルで赤字額は市場予想を下回った。中国からの輸入額が減少したことが要因。3月については、対中貿易赤字額の減少が予想されるが、輸出額の増加は期待できないことから、3月の貿易赤字額は2月実績を上回る(赤字幅拡大)可能性がある。

■10日(金)午後9時30分発表予定
○(米)4月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.1%
参考となる3月実績は前年比+2.0%にとどまったが、データ収集方法の変更を受けて衣料品価格が大幅に低下したことが影響したようだ。4月については、3月に続いて衣料品価格の低下が予想されるものの、その他の項目では上昇が予想されており、全体的には3月実績と同水準か、若干上回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定
・6日(月):(欧):3月ユーロ圏小売売上高
・8日(水):(独):3月鉱工業生産
・9日(木):(米)4月生産者物価指数
・10日(木):(独)3月貿易収支、(英)1-3月期国内総生産、(英)3月商品貿易収支《FA》

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