日本ハム、10得点で西武に快勝 同率2位に浮上

2019年5月4日 09:56

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 3日、西武ドームで行われた西武対日本ハム6回戦は、日本ハムが西武のお株を奪う大量得点により、10対3で勝利した。2回に3点、4回には打者一巡で5点を奪うなど前半で大差をつけ、その後も追加点を挙げ大勝。投げては5回を1失点で凌いだ先発加藤貴之から合計4人の継投で西武打線を3点に抑えた。西武は今季2度目の先発となった相内誠が崩れ、ゲームを作れなかった。

■西武との3連戦を勝ち越して2位浮上

 勝率5割同士の対決は、先発全員、8回まで毎回の17安打10得点と、先月24日以来となる2桁得点を記録した日本ハムに軍配が上がった。

 2日前の初戦も10本の安打で勝利しており、打線は好調だ。3割を越えるのは「攻撃的な2番打者」としての真骨頂を発揮している太田泰示のみであるものの、この日は四球も絡め効率よく得点に結びつけた。特に4回、四球を挟んでの4連打はゲームの流れを一気に引き寄せるに充分、7回にはそれまで無安打だった中田翔が右翼席に放り込みとどめとなった。連休に入り、開幕からクリーンナップの一角を占めていた王柏融が登録を抹消されている中で、打線の衰えを微塵も感じさせない繋がりはまだまだ続きそうだ。

■先発としての期待に応えた加藤

 今季、初勝利となった日本ハム先発の加藤は5回途中まで無安打のピッチングでチームに貯金をもたらした。開幕から日本ハムが積極的に行っている投手起用、リリーフ専門の投手が先発のマウンドに立ち、短い投球回を投げるオープナーとも呼ばれる起用法で投げた機会もあり、この日が3度目の先発。4月11日の前回からこの西武戦までの間、4度の救援登板を挟んでいる。調子が上向きの打線とは対照的に、台所事情の苦しい投手陣を支える存在として、中村剛也の本塁打1本のみに抑えたこの日のピッチングは期待以上の内容だった。

 「もっと長いイニングを投げないといけない」と本人は言うものの、指揮官である栗山監督は「感謝している」と手放しでの喜びを隠さず、今後に向け「加藤の使い方がチームの肝になる」と語った。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る

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