ISSで電源系統の一部に問題、補給ミッションが延期

2019年5月3日 22:51

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記事提供元:スラド

NASAは1日、SpaceXによる国際宇宙ステーションへの(ISS)補給ミッション「CRS-17」の打ち上げを東部夏時間5月3日3時11分(日本時間16時11分)に再設定したことを明らかにした(NASAのブログ記事The Vergeの記事The Registerの記事)。

国際宇宙ステーションでは4月29日、8つの電源系統のうち2つに電源を供給するMain Bus Switching Unit(MBSU)で問題が見つかったという。これによる滞在中のクルーへの影響はないが、1日と2日にMBSUをスペアと交換する作業を予定している。交換後に新しいMBSUの動作確認を行い、完全な状態でSpaceXのドッキングに備えるとのこと。CRS-17の打ち上げは4月30日に設定されていたが、4月27日の時点で5月1日に再設定され、4月30日には5月3日以降の打ち上げになると発表されていた。ブログ記事のタイトルは「5月3日3時11分よりも前に打ち上げられることはない」となっており、状況によってはさらに変更される可能性もある。

追記: MBSUの交換および動作確認は完了し、予定通り3日に打ち上げが実施される模様。SpaceXもプレスリリース(PDF)を公開している。なお、船外活動以外でMBSUの交換が行われたのは今回が2回目とのことだ。 

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