米中貿易協議で顕著な進展はあるのか?

2019年4月1日 16:23

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記事提供元:フィスコ


*16:23JST 米中貿易協議で顕著な進展はあるのか?
 米中両政府は3月28−29日、北京で閣僚級貿易協議を行った。報道によると、知的財産権侵害などについての合意内容を中国側が順守する仕組みについて協議したもようだ。米ホワイトハウスは「重要な今後の段取りなどについて建設的な議論を行い、進展が見られた」との内容の声明を発表した。米中両国は今週3日からワシントンで貿易協議を再開する予定となっている。

 市場関係者の間では、「今週行われる閣僚級協議で米国側が一定の成果を得ることができれば、早い時期に米中首脳会談を開催し、米中間の貿易・通商問題の大部分が処理されることが期待できる」との思惑が浮上している。3月29日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は前日比211・22ドル高と大幅に続伸した。市場関係者の多くが米中貿易協議を注目しており、今週行なわれる米中貿易協議で具体的な進展があり、米中首脳会談の早期開催が見込める状況となった場合、リスク選好的な取引が増える可能性がある。《MK》

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