高金利通貨トルコリラは上値の重い展開を継続か サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2019年3月19日 14:56

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記事提供元:フィスコ


*14:56JST 高金利通貨トルコリラは上値の重い展開を継続か サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。先週のトルコリラ円は小動きとなっています。今後トルコリラの値動きはどうなっていくのか、今回はトルコリラのレポートをご紹介します。

テクニカルマイスターでは、まずトルコの2018年10-12月のGDPについて、『季節調整済みで前期比2.4%減と、1.6%減(改定値)だった7-9月に続くマイナス成長だった。前年同期比では3%減だった』と伝えています。

続けて、『9四半期ぶりのマイナス成長となった。前年同期比の実質成長率が四半期ベースでマイナスとなったのは、クーデター未遂の起きた16年7~9月期以来』と分析。その背景について『昨年8月に通貨リラが大幅下落した影響で、物価が高騰し消費や投資が低迷したようだ。マイナス成長は今年前半まで続くとの見方が多い』と考察しており、今週のトルコリラ円について『上値の重い展開が続きそうだ』との見解を述べています。

トルコの経済先行きの見通しについては、『経済協力開発機構(OECD)は19年のトルコ経済を1.8%のマイナス成長と予測している』と伝えており、『トルコ政府は18年9月、新規インフラ開発を事実上凍結する21年までの中期経済計画を発表したため、財政出動を通じた景気の下支えは難しい。輸出の半分以上を占める欧州連合(EU)経済が減速感を強めていることも懸念材料』と分析しています。また、ロシアの地対空ミサイルシステムの購入で対米関係も懸念されるとのことです。

トルコの政治の先行き見通しについては、今月31日に行われる統一地方選が注目されますが、レポートでは『この選挙を前にエルドアン政権は報道規制を更に高めていることも懸念されている』と解説。『独裁状況を背景に、欧州議会はトルコの欧州連合(EU)加盟交渉停止の投票を行い、EU加盟交渉停止の賛成が反対を大きく上回った』ことで、『トルコのEU加盟が遠のき、トルコリラには重石となりそうだ』と指摘しています。

そして、気になるトルコの金利については『米金融大手モルガン・スタンレーは、トルコ中央銀行が今年第2四半期及び第3四半期に、政策金利を200bsp引き下げると予想』、『年末までに600bsp引き下げる可能性があると指摘した』と伝えています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の3月18日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《HH》

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