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NGT48新運営にも疑惑の目
3月16、17日の2日間、パシフィコ横浜で行われたAKB48の大握手会が開催されたが、山口真帆さん襲撃事件の渦中にあるNGT48のレーンには、多くの防犯カメラがこれみよがしに配置され、さらに、当日に握手するメンバーを変更できる通称「推し増し券」は、NGTメンバーにのみ適用されない(つまり握手の対象にならない)、山口真帆さんは不参加という厳戒システムで実施されていた。
【こちらも】NGT問題の解決とは?
これはある意味当然で、当日冷やかし半分で握手券を使い、嫌みや中傷をぶつける悪質な野次馬を排除し、沸点の低いファンの暴走を防ぐという意味では有効な手段といるだろう。
ただ問題は、その際設置された「NGT支配人部屋」(支配人と話ができる場所)で、数人のファンが笑顔の早川新支配人と写真に納まり、さらに現在中止している劇場でのお見送り(公演後メンバーが観客を出口で見送るもの)を再開することを伝えたということだ。
そもそも、なぜ『お見送り』が中止になったのか?
今回の問題が未解決のまま、ファンの疑心暗鬼をうんでいる状態で接触イベントをすれば、メンバーが危険というセキュリティー面の問題に対処したものだと、記者は思っていた。しかしながら第三者委員会の報告や、運営の発表であるとか、山口さんの活動復帰といった節目というわけでもなく、ただ唐突に「そろそろ再開します」では、セキュリティーが問題ではなくただ批判を避けるために、時間稼ぎをしていたことになってしまう。
また、公式アナウンスではなく、支配人部屋にきたファンからの報告での告知は、犯罪集団と前支配人の私的繋がりを疑われているこのタイミングでは、あまりにもふさわしくないものだろう。
NGT運営とAKSは、今の現状を正しく理解しているのだろうか?
大きな県内のスポンサーが離れ、地元紙からは厳しく追及され、冠番組も終了した。NGT問題とは関係ないといいつつ、総選挙も開催中止になった。
ここで危機感を持たず、ただ「以前の形に戻そう」なんて近視眼的な対応をすれば、いよいよ狂信的ファン以外のまともな人間はグループを見放すだろう。
その一方、今回の事件を問題視して山口さんを支援しようと考えるファンたちも、その方法を巡って温度差が生じ、内部批判の応酬でバラバラになりつつあり、支援活動から距離を置く人が増加している。
ここの記事でも指摘したように、情報を漏らしたという容疑をかけられているメンバーを口汚く罵倒したり、事件と関係のないことまで持ち出して人格攻撃を繰り返す人間もいれば、問題の解決を引き延ばしているとみられる運営に不満を持ち、我慢強く質問を繰り返しているファンもいる。
またNGT全体を心配して、なんとかソフトランディングな解決ができないかと悩んでいるファンもいれば、ただひたすら山口さんを心配し、彼女が笑顔になれる日を待っている人も多い。
運営の一挙手一投足を見守っているのはファンだけではない。スポンサー、ジャーナリスト、新潟県議会、果ては海外メディアまでがこの問題の成り行きを見守っているのだ。
本来なら速やかに事実を公表し、支配人が謝罪し、事件を起こした集団を出入り禁止にし、メンバーへのケアを行えば、昨年のうちにボヤで消し止められた火が、AKBGはおろか日本中のアイドルを巻き込む業火にしてしまったNGT運営とAKSは、このまま火元の調査もせず、ただ砂をかけて消した気になるだけなのだろうか?(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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