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花粉症で「ひきこもり」5割超、有効な対策は室内での花粉対策
パナソニックが「花粉対策の実態調査」を実施。花粉に悩みを持つ人の多くが「花粉対策疲れ」を感じており、花粉シーズンにおいて「外出を控える」傾向。花粉を避けるため外出を控えた経験あり5割超。[写真拡大]
花粉症のシーズンがやってきた。花粉症というのは花粉を原因とするアレルギーのことだが北海道や沖縄を除いてほとんどの場合その原因はスギ花粉だ。花粉症というと春に症状が出やすいとイメージされるが、実はスギ花粉の飛散のピークは2月から3月でもう既に花粉症のシーズンは始まっており、症状に悩まされている者も少なくないのではないか。花粉症も病気の一種なのであるから症状を持つ人々の行動を変化させる。なるべく症状が出ないようにと花粉症シーズンに外出を敬遠する者も少なくないようだ。
パナソニックが花粉に悩みを持つ全国の20~59歳の男女447名を対象に「花粉対策の実態調査」を2月に実施し、その結果を公表している。
「花粉シーズンの外出時に花粉対策に疲労感を感じるか」という質問に対して「感じる」と答えた者は39.6%、「どちらかというと感じる」は42.9%で両者を合わせると82.5%の者が疲労感を感じているようだ。
「花粉シーズンに花粉が理由で外出を控えた経験」については、「ある」が25.3%、「どちらかというとある」が26.4%で両者を合わせると半数以上の51.7%が花粉を理由に外出を控えた経験を持っている。外出を控えた具体的な理由では、「花粉に触れないようにするため」が70.1%で最も多く、次いで「花粉の飛散量が多い日だったため」が57.1%、「外出時の花粉対策が面倒だったため」が25.5%となっている。
今シーズン、外出時に花粉対策をすると回答した者は83%である一方、家の中で花粉対策をすると答えた者は66.2%で外出時よりも17ポイント低くなっている。家の中での対策は「空気清浄機」が61.5%、「帰宅時の手洗い・うがい」59.8%などとなっている。家の中で花粉を感じる場所については、「玄関」が52.8%と最多、ついで「リビング」の42.7%などとなっている。家の中でも玄関やリビングでは花粉の飛散量が決して少なくないらしい。
家の中の空気に含まれる花粉量は外気中に比べると少ないが1日のほぼ半分は家の中にいるため花粉にさらされるリスクは決して低くはない。群馬大学の髙橋俊樹准教授は「花粉シーズンに窓を開けっ放しにすることはないと思われるが、玄関は外出時に必ず開けなければならず最も花粉を感じやすい場所となる」、「ここをこまめに拭き掃除することで、靴下やスリッパに付着する花粉をなくし、リビングに侵入させないことが大事」であるとアドバイスしている。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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