乃木坂46新内眞衣、レギュラーモデルへ!

2019年3月7日 17:41

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 乃木坂46新内眞衣が、ファッション誌『andGIRL』と、女性向けウェブメディア『Oggi.jp』の2媒体で、レギュラーモデルとなったことが発表された。

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 本誌でも以前に21歳でアイドルデビューした遅咲きのアイドルということで紹介したことがあるが、元々すらりとした高身長と、メンバー、特に和田まあやと能條愛未から弄られる足の長さ、そこに加えてバラエティでのはじけっぷりやラジオでの巧み(?)なトークで、着実にファンを増やしてきているメンバーである。

 彼女がMCを務めるオールナイトニッポンにおいて、このことを自ら報告した新内は「夢はかなうんですよ」と、嬉しそうに、そしてちょっと照れくさそうにリスナーに呼びかけていた。

 西野七瀬、若月佑美、そして衛藤美彩と、初期から活動してたメンバーが相次いで卒業を発表し、世代交代の波は確実に押し寄せているように見える乃木坂46だが、グループに所属していて、なおかつ夢をかなえることを証明した新内の存在は、アイドルの概念が「未熟な少女が成長していく過程を見せる」ものから「成長の過程を経験したメンバーが後輩たちにその伝統を伝えていく場所」になるかもしれない可能性を示している。。

 新内と同期で、年齢も一つ下の伊藤かりんも、先日自らが切り拓いた将棋の番組、『将棋フォーカス』の司会を、後輩の向井葉月に引き継がせており、もはや斬り込み隊長兼精神的支柱としてなくてはならない存在になっている。

 乃木坂46というのは、非常に特殊な成長戦略をとっており、スタート時のコンセプトが「AKBの公式ライバル」であったはずなのに、アイドル好きのファンを強引に引き込むようなことはしなかった。ファッション雑誌の専属モデルや写真集で、女性アイドルへの関心の薄いアラサーの女性、そして将棋やバトミントン、アメフトさらには経済系といったニッチなところから中年以上の男性を、そして舞台への取り組みから、アイドルに無関心だった演劇ファンを、しっかりとファンに取り込むという『新市場の開拓』に意欲的に挑戦し、そして成功している印象が強い。

 そのため、年長メンバーであろうと、売れっ子のスターであろうと、常に挑戦者、初心者としての立場を意識して活動することになるため、フレッシュさを維持できるという循環があるのだろう。

 狭い世界で太いヲタに依存するより、浅くても広い世界を視野にいれて行動するほうが、メンバーにとっても、グループとしても健全な成長ができるのは自明の理である。

 乃木坂の1期生や年長組には、もちろん卒業を視野にいれているメンバーがほとんどであろうが、「アイドル」の概念を変えてきたグループに在籍していることに誇りをもって、三十路になろうが結婚しようが子持ちになろうが、その存在がファンにとって必要とされる限り乃木坂にしがみつくという選択肢ももってほしいと思っているのは、決して記者だけではないはずだ。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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