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ホワイト度が高い業界、1位「電気・ガス」2位「鉱業」 キャリコネ調査
「ホワイト度が高い業界ランキング」。(画像: グローバルウェイの発表資料より)[写真拡大]
グローバルウェイ(東京都港区)が運営する企業口コミサイト「キャリコネ」は27日、「ホワイト度が高い業界ランキング」を発表した。1位は電気・ガス業界となるなど、インフラ系や重工業、金融系などが上位に並んだ。
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ランキングは「キャリコネ」のユーザー評価(5点満点)を基に集計。労働時間や給与体系、福利厚生などの視点を基にユーザーから自社を評価してもらった。
1位は電気・ガス業界。インフラ産業で競合会社が少なく、会社の雰囲気がピリピリせずゆったりしているという声が聞こえた。電力系は自由化が進んでいるものの、まだ大手企業が独占している状態が続いているため、大手ならではの福利厚生の良さや安定した給与体系などが高評価に結び付いた形だ。育児休暇・産後休暇も取りやすいなど、女性も働きやすいという意見もあった。子会社も含めると各地に拠点があるため、地方勤務もできるというのも強みと考えられる。
2位は鉱業界。石油や石炭、金属などを採掘・精錬する業界だが、ホワイト度で上位にランクインした。こちらも石油を扱うなどインフラに直結した業界であるため競合が少なく、安定した環境となっている。海外に拠点を置く企業も多く、語学研修のバックアップも充実しているとの声もあった。給与の満足度も高く、福利厚生も充実しているため社員が安心して働けるようだ。
3位はリース・消費者金融・クレカ・信販業界。金融系に属する業界だが、同じ金融でも銀行系や証券系などと比べると働きやすいという声が多く聞かれた。クレカ大手の三菱UFJニコスでは週2回のノー残業デーを実施するなど、長時間労働の削減に努めている。リフレッシュ休暇・ボランティア休暇も取り入れるなど、こちらも福利厚生に力を入れているようだ。消費者金融についてはマイナスイメージを払拭するべくコンプライアンスの順守に努めている企業も多く、残業時間を1分単位で申請できるなど働きやすい環境の構築に励んでいるとの声もあった。
上位の企業は、土日祝日や夏季・年末年始を休業とするなどカレンダー通りの休暇体系で休みやすいという共通点も見られた。一方でまだ長時間労働の労働環境が多い建設・不動産業界、陸運業界、または土日祝日に休みが取りづらい小売業界などはホワイトとの声は少なく、ランキングでも下位に並んだ。これらの業界では人手不足も深刻となっているため、労働環境に不満が多い状態が続けば、より人手不足に拍車がかかることが懸念される。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る)
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