泉州国際マラソンでキャッシュレス決済のトライアル NTT西など

2019年2月13日 15:06

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昨年開かれた物産展横丁のイベント会場。(NTT西日本の発表資料より)

昨年開かれた物産展横丁のイベント会場。(NTT西日本の発表資料より)[写真拡大]

  • 決済の利用イメージ。

 NTT西日本(大阪市中央区)など7社が12日、堺市など大阪府泉州地域で17日に開催されるKIX泉州国際マラソンに合わせ、キャッシュレス決済の普及を目指しトライアルイベントを開くと発表した。イベントには地元の菓子店や道の駅などが参加することから、参加企業は買い物客だけでなく地元事業者にもキャッシュレス決済の利便性をPRし、普及を図っていく。

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 泉州国際マラソンは堺市や関西国際空港の地元、泉佐野市など大阪・泉州地域の9市4町でつくる一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローなどが主催する日本陸連公認の大会。フルマラソンとハーフマラソンが行われ、6000人のランナーが参加。マラソンは堺市の浜寺公園をスタートし、関西国際空港に近い泉佐野市のりんくう公園を目指す。

 トライアルイベントが行われるのは、りんくう公園で開かれる「9市4町物産展横丁」の会場。NTT西日本やNTTドコモ関西支社(大阪市北区)、タブレット端末の無料レンタル事業を手掛けるニッポンタブレット(東京都品川区)などキャッシュレス決済に関連する企業7社が協力して、キャッシュレスサービスを提供する。

 キャッシュレス決済ができるのは、NTTドコモの「d払い」やプリン(東京都港区)が提供する「プリン」など国内サービスのほか、「アマゾンペイ」や中国の「ウィーチャットペイ」、シンガポールの「ネッツペイ」の5種類で、いずれもQRコードを使って決済する。

 当日は、地元の菓子店や商工会などが22店舗を出店する予定で、地元の和菓子やケーキ、食材などを販売。すべての店でキャッシュレス決済ができ、訪日外国人向けのテレビ通訳サービスも用意される。

 泉州は関西空港に近いうえ、泉州マラソンの参加者には台湾や中国などを中心に外国人ランナーが増えていることなどから、地元自治体の中には企業と連携協定を結び、地元業者のキャッシュレス導入を後押しているところもある。

 NTT西日本など各社は「外国人訪日客の増加によって、キャッシュレスサービスの利用ニーズが高まっている。国内でも消費税対策としてのポイント還元が予定されるなどサービスへの注目が高まっており、こうしたイベントを通じ一層の普及を図っていきたい」などとしている。

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