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ストレスを感じる 経営層5%、管理職20%、社員20%
Wrikeが日本国内の働き方とストレス・生産性との関係を調査。全体の62.0%が「ストレスを感じる」と回答。「とても感じる」は全体で19.1%、経営層で4.9%、管理職20.1%、社員19.6%。[写真拡大]
日本の長時間労働は海外でも有名なようだ。「過労死」という言葉がそのまま英語になるなど、世界の人達は日本の職場環境が快適ではなくストレスに満ちたものだと認識しているらしい。外国人の日本人に対するアドバイスで最近よく聞かれるのが「ドント・ワーク・ハード、ワーク・スマート」だ。日本でも人手不足を背景に多くの企業が働き方改革に取り組み、快適な職場を作ろうと努力している。
米国に拠点を置くグローバルIT企業のWrikeが昨年11月に日本国内の会社員の働き方とストレス・生産性との関係について調査を実施し、その結果を先月末に公表している。調査対象は全国18~64歳の男女1034名だ。
「職場でストレスを感じるか」という質問に対しては「とても感じる」が19.1%、「感じる」が42.8%で、両者を合わせると62.0%が「ストレスを感じる」と回答している。
役職別に見ると「経営・役員層」で、「とても感じる」が4.9%、「感じる」が51.2%で、両者を合わせると56.1%になる。「中間管理職層」では「とても感じる」が20.1%、「感じる」が45.0%で両者を合わせると65.0%、「一般社員」では、「とても感じる」が19.6%、「感じる」が41.4%で両者を合わせると61.0%となっている。
注目すべきは「中間管理職」と「一般社員」では「とても感じる」が2割程度であるのに対して「経営層」では5%程度と著しく低くなっている点だ。「感じる」全体では、最も高いのが「中間管理職」でもっとも低いのが「経営層」となっており、両者の差は9%程度ギャップがある。
労働時間別に見ると、35時間~40時間未満では「感じる」の割合は50.4%であるのに対して、「70時間以上」では75.8%と労働時間が長いほどストレスを「感じる」と答える者が増えていくという相関がはっきり見られる。「効率的に働いているか」という質問への回答との相関を見ると、実労働時間が60時間以上の者の約4割が「全く効率的ではない」と回答しており、実労働時間が長くなるほど「非効率的」と答える者が増加する傾向がはっきりと現れている。
ストレスを感じる原因を答えてもらった結果では「仕事の量が過大」が14.5%でトップ、次いで「コミュニケーション不足」の11.4%の順となっている。
全体の約3割が「多少のストレスには対処できるが、仕事のクオリティが損なわれる」と回答しており、長時間労働がストレスを生み、それが仕事の非効率化につながってさらなる長時間労働を生み出すという悪循環に陥っているようだ。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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