米中貿易協議、楽観視できない状況か

2019年2月6日 14:55

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記事提供元:フィスコ


*14:55JST 米中貿易協議、楽観視できない状況か
 米ダウ・ジョーンズは5日、「ムニューシン米財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表が通商協議のため来週初めに北京を訪れることを計画している」と、政府高官の情報として報じた。報道によると、中国側はハッカー攻撃などを含めた幅広い分野で協議することに合意しているもようだ。1月中旬の時点でライトハイザー通商部代表は「構造問題で進展は見られない」と認識していることを共和党上院議員などに伝えていたが、1月末に行なわれた米中の閣僚級会合で何らかの進展があったとみられている。

 ただ、一部の市場関係者の間では「米中貿易協議の期限までに双方が合意できるとは思えない」との慎重な意見もある。米財務長官と通商代表部代表の北京訪問計画について市場関係者からは、「中国との協議は必ずしも順調ではないことを示唆している」との声も聞かれており、貿易協議の進展を期限まで慎重に観察する必要がありそうだ。《MK》

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