ドコモとJR九州、ARで「車窓」に観光情報 2020年の実用化目指す

2019年1月28日 14:31

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新サービスのイメージ(画像:JR九州の発表資料より)

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 NTTドコモ(東京都千代田区)とJR九州(福岡市)は25日、AR技術などを活用して、「列車の窓」に観光情報を映し出す新サービスについての協業協定を締結した。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、MR(複合現実)などの「XR」や、5G (第5世代移動通信システム)といった先進技術を取り入れ、2020年のサービス実用化を目指す。

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 走行する列車の車窓に、風景に合わせた観光情報や歴史、特産品などをリアルタイムに表示するほか、画面タッチや声などの操作で必要な情報をインタラクティブに提供するなど、鉄道旅行の満足度向上に向けたサービス創出に取り組む。列車内における観光サービスのほか、利用者のスマートフォンやタブレット端末との連携によって、降車時から目的地までの観光ガイドなども提供していく。外国人旅行客も利用しやすいよう多言語に対応。

 今春より、サービス導入検証の第1弾として、肥薩線人吉駅~吉松駅区間を走行するD&S(デザインアンドストーリー)列車「いさぶろう・しんぺい」の車内で、タブレット端末を用いたサービスを開始。乗客に貸し出すタブレット端末に、位置情報に応じた観光情報やARコンテンツを表示する。実際にサービスを体感した利用者の声をもとに、より効果的な観光ガイドの方法を検討する。その後は、車窓へ情報投影するプロジェクターや透過性ディスプレイを用いた実証実験を段階的に実施する予定だという。

 JR九州が、沿線観光情報の提供や実証機会の提供、デバイスの検証などを担当。ドコモが、ARやVRといった最新技術を組み合わせていく。位置情報を活用した技術については、住宅地図大手のゼンリンデータコム(東京都港区)と共同で検討するという。(記事:西舘妙子・記事一覧を見る

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